我儘が11個 ページ11
side 七瀬 陸
気を失った華を楽屋に連れて帰ると
みんなは驚いてすぐに駆け寄って来てくれた
華をソファに寝かせると
大「…まず確認のために聞いておくが
誘拐、じゃないよな？」
陸「！？違いますよ！
天にぃと喧嘩してパニックを起こしちゃって
発作がでちゃって今は気を失ってるんです
俺がいないと起きた時にまたなるかもしれないから
って預かって来たんです」
三「そうだったのか
陸んとこの家庭事情は複雑だもんな
まだ16歳なのに色々と抱えてんだな」
環「ちょうどいいじゃん
今日はもう仕事終わりだし
寮でりっくんと過ごさせてあげようよ」
壮「僕、マネージャーに連絡しておきますね」
ナ「スリーピングビューティを起こさないように
ゆっくり紳士的に運びましょう」
そう言ってみんなの協力で華を寮へ運んだ
でも寮についても華は未だ目を覚まさない
環「…なありっくん
何ではなっちてんてんと喧嘩したの
2人も実の兄弟なんだろ？
なのに喧嘩でパニックを起こすって変じゃね」
環の言葉に言葉を詰まらせる
さっきの話を聞いたことしか俺にはわからない
俺のいなかった時間に何かがあったんだろうから
陸「…詳しいことはまだわからないんだ
家にいた時は2人とも仲良しだったから」
大「こらタマ
人には人の事情ってもんがあんだよ」
大和さんが環を宥めてくれる
でもみんな協力してくれてるのに
肝心な話はしないなんてなしだ
陸「いいんです大和さん
前に天にぃが連れていかれたって話ししたよね
九条は借金を肩代わりする代わりに
天にぃと…もう1人、華も欲しがったんだ」
一「では京杏さんも戸籍上では九条なんですね」
陸「うん
その時、天にぃは自分から行くって言ってたけど
華はすごく嫌がった
当たり前だよね
華はまだ10歳だったんだ」
ナ「…嫌がる小さい子を
九条氏は無理やり連れて行ったんですか？」
みんな顔をしかめている
ここまで聞いたらそう思うよね
でも違うんだ
陸「…ううん、違う
連れて行ったのは______________天にぃなんだ」
その言葉にみんなは驚いて目を見開く
陸「天にぃは嫌がる華の手を掴んで
きみはボクたちと行くんだよって
引きずるように車に乗せた
最後まで俺を呼んでる華を助けてあげられなかった
その時の俺は体が弱くて追いかけることさえ
できなかったから
それで…華はずっと天にぃと九条を恨んでる
俳優になったのも指示に従ってただけらしい」
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三月のうさぎ - 何回涙流したんだろう (2020年2月2日 10時) (
レス) id: 1f3578b759 (このIDを非表示/違反報告)
(⌒▽⌒) - はやく続きみたい！ (2018年6月2日 12時) (レス) id: 3cbfec77ca (このIDを非表示/違反報告)
( ・ω・)(プロフ) - ちょっと、続きまだですか？！……って言うのは嘘で、ゆっくりでいいので更新頑張ってください。楽しみにしてます。 (2018年5月22日 18時) (レス) id: e356b7a08c (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あずき(プロフ) - すごく面白いです！そしてすごい感動します！続き楽しみに待ってます！ (2018年5月13日 0時) (レス) id: 1184735559 (このIDを非表示/違反報告)
yamauchimidori9(プロフ) - めっちゃ面白いです！！神です！！続き、楽しみにしてます！！ (2018年5月5日 16時) (レス) id: 537feb31cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すえさん
| 作成日時：2018年4月21日 14時
