雪男たちの白雪姫?! 4

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深澤side

車を降りて、走った。
走って走って、やっと着いた。

深澤
「めめ…」

手術室の前には服を赤く黒く染めた目黒が
ただAの無事を祈って座ってた
大きい目黒のはずなのに、すごく小さく見えた

目黒
「皆御免…、Aが…」

手を震わせ声を震わせながら起きた出来事を
俺たちに伝えてくれる

翔太と康二はそんな目黒の背中を何度も摩ってた

あと数メートルの距離だった事
Aを轢いた車はそのまま逃走した事
同乗した救急車の中で血が止まらなくて
どんどんAが冷たくなっていった事

目黒も怖かったはずだ
自分の好きな人が消えてしまいそうな姿を見たんだから

全員が黙って、ただ手術室のランプが消えるのを待った
その間に警察が来て、目黒への事情聴取と
わかった情報を教えてくれた

犯人の車の車種、犯人の特徴
現場の防犯カメラを確認した時
Aを跳ねた車は数時間前から待機してた事

俺らは確信した
同じだった、俺らが知ってる情報と
狙われたんだ、Aは、俺らが恐れていた相手に
それで俺たちは守れなかった

佐久間と翔太は怒りを抑えられなくて壁殴ってるし
照と舘さんと阿部の顔は怒りでめちゃくちゃ怖い
康二とラウールはもう今にも泣きそうだ

聴取を終えた目黒は今にも倒れそうで支えたら
力なく笑ってまた椅子に腰掛けた

数時間後、ようやくランプが消えて
Aが出てきた
今日、いってきますって出ていったAとは
思えない程痛々しい姿だった

病室に運ばれ、俺ら9人はAの事について
説明を受けた

目が覚めずこのまま眠ってしまうことがあり得る事
脳の損傷あったため記憶を失っている可能性がある事
目覚めても何かができなくなってる可能性がある事

もうこの先Aと
歌えないかもしれない、踊れないかもしれない
一緒に笑えないかもしれない
もう名前を呼んでくれないかもしれない
Aが大事にしてくれてたSnowManを
やらないかもしれない、と
この時9人は初めてAを想って
怖くて不安で悔しくて泣いた

病室に戻って、沢山の機械の真ん中にいるAを見た

なあ、頼むよ
また、笑ってくれよ

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