雪男たちの白雪姫?! 1 (ページ9)

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Aside

2018年

気づけば自分は成人していて、
地方のライブや深夜ロケもこなせるようになっていて、
沢山のライブのバックにお芝居のお仕事をいただいていた。

そんな時、祖父が倒れた。

ドラマの撮影中の事だった。
何が何でも早く終わらせて、祖父の病院へ走った。

『じいじ…!!』

と、病室のドアを開けると弱々しくなった祖父の姿。
鼻にカニューレが付いてて、ついこの間まで元気だったのにと
悔しくなった。

ジャニー
「A、来てくれたのか。」

そういうと、私の手を取り笑ってくれた。

『大丈夫なの…?
…どこにも行かないで。まだ、そばに居てよ。』

どうしても不安になってまだ逝かないでと願った。
私がジャニーズを続ける大きな理由を失いたく無い。
じいじのためにやってきたのに。

ジャニー
「A。Aはこれまで、突然アメリカから来たのに、
文句も言わず僕に楽しい夢を見せてくれたね。
…でもね。もう夢を見せるのは僕じゃない。
君を想ってくれてるファンのみんなに届けるんだ。いいね？」

確かに、以前に比べて私のファンだと言ってくれる人は
増えた。ファンレターの数も増えたし、バックにつかせてもらってる立場なのに私のうちわを作ってきてくれる人もいた。
アイドルとして失格だけど、ファンにそこまで
恩返しができてなかった。見抜かれていた。

『はい。わかったよ、じいじ。』

何となく、じいじの今後を想像してしまい、
居なくなってしまったら笑える自信がないけど、
いつまでも甘えてばかり居られない。
巣立たなきゃ。じいじに見せなきゃ。と思った。

『…ファンのみんなの期待に応えられるように、
練習してくるね。』

そう声をかけて、自分を奮い立たせ、また練習に励んだ。

そんなところも見抜かれていたのかな…

ジャニー
「…滝沢。あの計画を実行に移そうと思うよ…」

じいじはこの後私に一生の宝物をくれたんだ。

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