雪男たちの白雪姫?! 41

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Aside

皆の後に続いて部屋を出るも、
正直申し訳なさでいっぱいになりながらも
ルミちゃんに抱っこしてもらってる嵩を迎えにいった

ルミ
「嵩、まだ熱いけど、まだ寝てるよ」

受け取った嵩は、しんどそうに呼吸をしながら
眠っていた

『…頑張ってくれてありがとう』

「すいませんっ…」

大切な嵩を抱き締めたその時、
聞こえた声に全員が振り向いた

部屋から出てきたのは、多分社長の秘書の方

秘書
「昨日、社長とお嬢様の家に伺い話した時に、
こちらを見つけました。
目黒さんのものと思います。お返しします」

秘書さんが蓮に渡したのはターコイズ色のリングケース
まさか…、

目黒
「…っ!」

目黒
「…俺の結婚指輪」

秘書
「目黒さんを薬で眠らせて、すり替えたと
お嬢様が口にしました。
私からも謝罪いたします。
大変申し訳ございませんでした」

目黒
「…これに関しては、ありがとうございました」

やっぱり、蓮は何も悪い事をしてなかった

目黒
「皆、帰ろう」

「「おう」」

ただただ、疑ってしまった自分が憎くて
夫を信じきれなかった自分に腹が立って
傷つけてしまった蓮に申し訳なくて、涙が溢れてきた

目黒
「…A?」

『…っ、、』

久しぶりに聞く、蓮の優しい声にどんどん涙が溢れる

『…ごめんっ』

目黒
「…ん?」

謝らなきゃって、蓮の目を見る
…けど、涙が止まらない

目黒
「…Aなんも悪い事してないよ?」

『…蓮が、もう私に気持ちないんだって、、っ
指輪も、、離婚届も、、っ、あの女の人とも寝たんだって
全部勘違いしてごめんなさいっ…っ、』

目黒
「…不安にさせてごめん。
Aと嵩のところに帰るのが遅くなってごめんね。
…もう1度、俺の事好きになってくれますか?」

もう1度もなにも、好きな人は今も昔も蓮しかいなくて
ゆっくり私は頷いた

嵩
「…まぁまっ、、」

私の涙が顔に落ちたからか、起きてしまった嵩も
私を心配そうに見て、ほっぺを撫でてくれて
その優しさにも涙が込み上げた

目黒
「しゅう…」

嵩
「ぱぁ…ぱっ、、ぱぁぱっ、、」

蓮が嵩を呼ぶと、嵩はその声に振り返って
大好きなパパにやっと会えて
どんどん口をへの字に曲げて
蓮の方に手を伸ばして泣いた

『嵩、パパに会いたかったね?っ…』

嵩から、パパとの時間を奪ってしまったから
存分に甘えさせてあげたくて、嵩を蓮に託した

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