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六十九話【猛れクソナード】 ページ29

〜現在〜

三週間前の事を思い出した私は、お母さんの思いを背負って歩んで行こうと思った。大丈夫。私なら、できる!

・・・・・・・・って、自分自身に言い聞かせたんだけど、

A「何で、短パン」(涙目)

私のコスチュームは、ショートパンツでニーハイブーツという格好でした。しかも、ちょっとパツパツ。こういう格好は正直恥ずかしい。そう思っていると、

麗日「あっ、デクちゃん!」

A「ん?あっ、う、麗日さん!」

麗日「可愛いね!地に足ついた感じ」

A「そ、そう、かな?あっ、ていうか、そのコスチューム」

麗日「あぁ、うん。要望、ちゃんと書けばよかったよ。パツパツスーツになっちゃった。恥ずかしい」

A「そ、そんな事は無いと思うよ。とっても可愛いし、何より私なんかより動きやすそう」

麗日「そ、そうかな?」

「うん。ヒーロー科最高!」

A「えっ!?あっ、えっと」

「あっ、俺峰田実!よろしく!」

A「こ、こちらこそ」

峰田「所でさ」

A「?」

峰田「背中の開きは、仕様か?」

A「へっ?背中?」

麗日「ん?あぁ!デクちゃん!背中開いてる!」

A「えっ?あぁ!」

そう言えば、このスーツって、後ろにファスナー付いているのだった!すっかり忘れてた!

A「うわわわ!どうしよう!早く閉めないと!って、届かない!」

麗日「で、デクちゃん!落ち着いて!」

「いや、まず、アンタらが落ち着きなよ」

と、取り敢えず、早く、背中のファスナーを閉めないと!そう思いながら、背中のファスナーに、手を伸ばしていた。すると、

「ちょっと、ジッとしてろ」

A「えっ?あっ、えっ?」

「いいから、ジッとしてろ」

A「あっ、はい」

紅白の髪の人が私の背中のファスナーを上げ始めてくれた。

「髪が邪魔だから、少し上げてくれ」

A「あっ、はい」

「ん・・・・・・・終わったぞ」

A「あっ、ありがとうございます」

「ん。次は気を付けろよ」

A「あっ、うん」

「それじゃあな」

紅白の髪の人は私の背中のファスナーを上げてくれた後、私の頭を撫でてくれた。そして、そのまま離れて行った。正直、助かった〜。ずっとこのまま、背中開きっぱだったら、恥ずかしかったから←

菊「爆豪くん。先越されちゃったね?」(小声)

爆豪「うるせぇ」(小声)

七十話【猛れクソナード】→←作者から


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作者名:KICU | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年3月14日 17時

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