【ヒロアカ】守りたい大切な人～二期～ (ページ26)

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六十七話【猛れクソナード】ページ26

～グランドβ～
先に来ていたオールマイトと菊は生徒が出てくる出入口の前で待っていた。

ｵｰﾙﾏｲﾄ「格好から入るってのも、大切な事だぜ。少年少女

菊「自覚するのよ。今日から自分が、ヒーローなんだと」

そうして出て来た生徒達を見て、オールマイトはこう言った。

ｵｰﾙﾏｲﾄ「いいじゃないか、みんな。カッコいいぜ。さあ、始めようぜ。有精卵共！」

Aside
三週間前。私はいろいろ入学前の準備を始めていた時の事だった。

A「被覆工場用に、市役所に個性届を貰いに行かなきゃ。あっ！でも、個性なしで登録されているんだった！どうしよう」

そう思った私は、すぐに一番話しやすい相手でもある菊さんに電話をして相談した。本当はオールマイトに相談したかったんだけど、女性には女性に聞いてもらった方が良いかと思って。

あと、単純になんか、異性に相談しづらいってのもある。←
まあ、取り敢えず、菊さんに電話で相談をし始めた。

菊『えっ？個性届？』

A「はい」

菊『何？どうしたの？個性届に不満があるとか？』

A「そう言う訳じゃないんですけど、実は市役所には個性なしで登録していたので、どうしようかと思って」

菊『それで、オールマイトにじゃなくて、私に連絡して来たと？』

A「ｳｯ、はい。そうなんです」

菊『なるほどね。でも、その個性届なら、確か更新できたはずだよ？』

A「えっ！？本当ですか！？」

菊『うん。ずっと前に相澤に聞いた事なんだけどね。小1、中1の時に一斉診断・登録ってのが出されるでしょ？』

A「はい。出されます」

菊『だけどその後、思っていた個性と違う事が判明した事例があるみたい。だから、一、二回の更新は、認められているだって。

突拍子のない変更は受理されないかもだけど、元が“なし”ならたぶん大丈夫だと思うよ。まあ、相澤に聞いた事を思い出し「ただいま！」言った』

A「ﾋｯ！」

ﾌﾞﾁｯ！

A「(あっ、しまった！思わず切っちゃった！あとで謝らなくちゃ)おかえりなさい！」

お母さんが帰ってきたことに驚いた私は思わず反射で電話を切ってしまった。罪悪感はありながらも、お母さんの前では普通に接した。そしたら、

引子「A。あのね」

お母さんはニコニコしながら、鞄から何かを取り出した。それは、

引子「入学祝い！ちょっと早とちりかもしれないけど」

A「！ジャンプスーツ！？」