【ヒロアカ】守りたい大切な人～二期～ (ページ17)

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五十八話【今　私にできることを】ページ17

Aside
頑張ろう。何が何でも、私ならできる！実技試験の時だって、この言葉を自分に言い聞かせたからできた。この言葉は、私に勇気をくれる。この言葉を胸に少しでもいいから、頑張らないと！

そう心に決めた後、何とかイメージをしながら、個性を使おうとした。けど、実技試験での事を何度も思い出してしまい、他の人達は凄い記録を出しているというのに、私だけ、ヒーローらしい記録を出していない。

そうしている内に、種目はボール投げを含め、あと4種目だけとなってしまった。どうしよう！もう後がない！このままだと、私が最下位。

菊(・・・・Aちゃん)

相澤(そろそろか)

・・・・・もう、考えている暇はない！

～数日前～

菊「Aちゃん」

A「？はい？」

菊「貴方の今の個性のことだけど、ワンフォーオールはあまり使ってはダメよ」

A「？どうしてですか？」

菊「ワンフォーオールは使えばその反動で、自信を傷つけ吐血してしまう。最悪、命にも係わる。だから、あまり使わないこと、分かったわね」

～現在～

ごめんなさい。菊さん。約束、守れそうにないです。私は直ぐに投げる体制になり、素早く利き腕にワンフォーオールを纏った。例え命に係わることでも！やらなきゃ、意味ない！

菊「(！ダメ止めなきゃ！)消太！」

相澤「分かってる」

A「えいっ！」

私は個性を使い、そのままボールを投げた。・・・・・・・・筈だった。

機械「46m」

A「えっ？」

どうして？今、確かに個性を使おうしていたのに。

A「どうして？」

そう思っていたら、

相澤「個性を消した」

A「えっ？」

相澤先生がそう言った。どういう意味か分からず、私は相澤先生の方を向いた。そしたら、先生の首に巻いていた包帯のような布が先生の周りに舞っていて、目は赤くなっていて、髪も逆立っていた。

それを見て、私は正直、怖いと感じた。

相澤「つくづくあの入試は、合理性に掻くよ。お前のような奴も入学できてしまう」

A「・・・・・・・個性を消した？どういう、！？」

今まで、包帯のような布で隠れてて見えなかったけど、あのゴーグル！

A「もしかして、いや、もしかしなくても、この人！見ただけで人の個性を抹消する個性！抹消ヒーロー、イレイザーヘッド！」

こんな人が担任。しかも、菊さんの相棒でもあるなんて！