【ヒロアカ】二人の歌姫 (ページ17)

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十二話ページ17

(人1)side
帰り道、勝己と一緒に帰ってはいるものの、会話がねぇ〜。いや、せめて何か喋ってよ！しかも空気が重いし！って、思っていたら、

爆豪「(人1)」

(人1)「うわっ！えっ？何？」

爆豪「俺、デクに用事ができたから、先に帰っとけ」

(人1)「えっ？あぁ、うん。了解。また家でね(あの時のことを言いに行くのかな？)」

そう言うと、勝己はすぐに引き返して、デクの元へと走って行った。そう言えば、私もデクにいろいろ言いたいことあったけど、明日でもいいかな？

電話でもできるし。

(人1)「・・・・・・使っちゃったな。歌の個性。使うつもりはなかったのに。まあでも、これはこれでいいか」

「何がいいの？」

(人1)「えっ？」

独り言を言っていたら、何処からか声が聞こえた。周りを見渡しても、上を見上げても誰もいない。気の所為だったのかしら？

そう思い、再び歩き出した時、

バサッ！

「わっ！」

(人1)「うわっ！えっ！？嘘っ！KICU！？」

KICU「そうだよ。あっ。本名は神崎菊ね？覚えてね」

(人1)「本名を名乗ってもいいの？」

菊「いいのいいの。だって私、貴方より一歳歳上なだけだし」

(人1)「(ほとんど同い年に近い存在だった)ていうか。どうやって来たんですか？確か、報道陣に囲まれていましたよね？」

菊「簡単よ。タイムのカードを使って時を止めて、その間にフライトのカードを使って飛んで、その後、貴方をみつけて、ルシッドのカードを使って姿を隠して近づいてきたって感じ」

(人1)「さ、流石無限ヒーロー。万能だな」

菊「まあ、そんなことはどうでもいいとして。本題に入らせてね」

(人1)(どうでもいいのか？)

疑問に思うことはいろいろあるけど、まあ、菊さんがいいのなら、いいのかな？

菊「まず今回の事件についてのお礼をさせて。ありがとう。貴方がいなかったら、事件解決もままならなかった。人質も救えなかったかもしれない。全ては、貴方のおかげよ」

(人1)「そんな。お礼だなんて。私はただ、幼馴染を救おうと身勝手な行動をしただけに過ぎません」

菊「確かにそうかもしれない。でも、あの場で唯一、冷静に考えて対処したのは、紛れもない貴方よ」

(人1)「・・・・・」

菊「それで、貴方の個性だけど、貴方の個性って、歌よね」

(人1)「・・・・・・はい。もう一つ、治療の個性とかもありますけど」

菊「治療。まさに万能ね」