【ヒロアカ】二人の歌姫 (ページ12)

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八話ページ12

(人1)side

KICU「たくっ。オールマイトはマンホールの方で別れた後、どっか行っちゃったし。とりあえず、すぐに助けるから！貴方はそのままじっとしてて」

そう言うと、KICUはそのまま私の前に降り立った。見ると腰の方に薄いリボンのような物が着いていた。そのリボンはそのまま消えると、KICUは何かを取り出した。

KICU「とりあえず、さっさと終わらせて助けるから、ちょっとここで待っててね」

(人1)「！待ってください！そのヴィラン。私の幼馴染が捕まっているんです！」

KICU「えっ！？何それ！それを早く言ってよ！竜巻のカードを使いそうになったじゃない！」

いや竜巻って、それこそ被害が倍増するに決まってるでしょ！

ヒーロー1「KICU！なんでもいいから、その男の子を助けろ！」

KICU「無茶言わないでよ！デステゴロ！私の個性知ってるでしょ！いろんな個性を封じ込めたカードでも、これは難解だっての！よく考えて使わないと！」

爆豪「ムグー！」

(人1)「！勝己！爆破するな！」

KICU「爆破！？あの人質のこの個性！？とりあえず、息苦しくなるだろうから、口元の取るよ！」

そう言うと、すぐにKICUはそのまま一枚のカードを取り出した。そして、

KICU「GALE！」

そう言うと、すぐに疾風が勝己の顔に付いたヘドロを取り、呼吸ができるようになった。

爆豪「ｹﾞﾎｯ!ｹﾞﾎｯ!」

KICU「一時的なものだから、またすぐに取り込もうとする。どうにかして、彼を助けられたらいいんだけど、今の私じゃ、これが限界。

もっと有利な個性を持った人じゃなきゃ」

(人1)「何とかならないんですか？」

KICU「ヴィランだけを捕まえるだけなら、可能かもしれないけど、何しろ人質までいる。そんな状況じゃ、救出する方法を、よく考えないと。

それまでに、持ちこたえてくれればいいんだけど」

(人1)「そんな」

そんなことをしたら、勝己が。私自身の個性を使う？でも、こんな大勢の人がいる中で、できるわけがない。

(人1)(ごめんね。勝己。私じゃあ、勝己を助けることはできない。どうか、有利な個性の人が来るまで、頑張って勝己)

心の中でそう言い。有利な個性を持った人が来てくれるよう願った。そしたら、

「かっちゃん！」

(人1)「！」

勝己を呼ぶ声がした。でも、かっちゃんって呼ぶ人は、私の知っている中で、ただ一人。そう思いながら、声がする方を向いてみると、

(人1)「！デク！？」

無個性である私の幼馴染のデクが、私達の元へと走ってきた。