第五話 ページ8
菊side
清光と安定の二人に、この本丸の案内をしてもらって、どんな所があるのか教えてくれたのは良いのだけれど、
・・・・・洗濯場・・・・・
加州「ここが洗濯場。服が汚れたときとかは、ここで洗うんだよ」
菊「へぇー、そうなの」
大和守「次はこっちだよ」
・・・・・畑・・・・・
大和守「ここは畑。いろんな野菜が植えられているんだよ」
菊「へぇ〜、凄いわね」
加州「次はこっちだよ」
・・・・・稽古場・・・・・
加州「ここが稽古場。俺達はここで鍛錬をしているんだ」
菊「そうなの」
大和守「うん！今なら僕、菊に勝てちゃうかも」
菊「あら」
加州「はぁ？馬鹿じゃないの？菊に勝とうなんて百年早いんじゃない？」
大和守「黙れブス」
加州「はぁ？やる気？」
とまぁ、こんな感じにゆっくり見る暇もなければ、偶にこうして喧嘩を始めてしまうから、少し困っている所。さて、どうしたものかしらね。
菊(取り敢えず、他の所を見てこようかな？)
そう思いながら、私は静かにその場を後にした。
菊「それにしても、本当に広いわね。まるで、屯所ね」
そう思いながら、私は一人で本丸内を探索していた。そしたら、
「あっ！菊姉だ！」
菊「？」
後ろで、誰かに呼ばれた。というか、菊姉って？そう思いながら、振り返って見ると、女の子みたいな子と、眼鏡をかけた男の子がいた。
「おぉ、菊の姐さん。一人か？加州の旦那と大和守の旦那は一緒じゃないのか？」
菊「えぇ。途中で、喧嘩を始めてしまったから、一人寂しく本丸内を探索してるの」
「あぁ、なるほどな」
「ねぇねぇ！もし良かったら、僕達の部屋に行かない？」
菊「貴方達二人の？」
「というより、粟田口の部屋だな。せっかくこの本丸に具現したんだ。他の奴らと仲良くなっておこうや」
菊「う〜ん、そうね。じゃあ、そうしましょうか」
「やったー！じゃあ、さっそく行こう！」
菊「その前に、先に貴方達の名前を教えてくれない？」
「おっと、これはすまねぇ。俺は短刀の薬研藤四郎だ。よろしくな」
菊「よろしくね。薬研くん」
「僕は乱藤四郎だよ！よろしくね！菊姉！」
菊「こちらこそ、よろしくね。乱・・・・・ちゃん？くん？」
乱「あっ、僕はこんな見た目だけど、男の子だよ。でもちゃん付で呼んでくれると嬉しい」
菊「そう。じゃあ、乱ちゃんって、呼ばせてもらうね」
乱「うん！それじゃあ、さっそく行こう！」
そう言いながら、乱ちゃんは私の手を取って歩き出した。
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KICU(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります！ (2021年10月5日 21時) (
レス) id: afb88475f3 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 続きを気長に待ってます！応援してます( o≧д≦)oﾌｧｲﾄｰ!! (2021年10月5日 18時) (レス) @page17 id: aa405bd823 (このIDを非表示/違反報告)
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