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第三十二話 ページ36

Aside
乱歩さんが異能を発動した。それを確認した私は、ある行動に移った。そして、

乱歩「異能力【超推理】!」

異能力が発動し、乱歩さんはそのまま黙り込んだ。

乱歩「・・・・・・なるほど」

強面刑事「何がなるほどだ。犯人が分かったとでも言うのか?」

乱歩「もちろん」

強面刑事「あぁ?」

乱歩「・・・犯人は」

そう言いながら、乱歩さんはある人物に向かって指をさした。

乱歩「そう、犯人は・・・・君だ。





























































































杉本巡査」

杉本「・・・・はっ?」

やっぱり、か。まあ、犯人にしか分からない情報を知っていたし、分からない方がおかしいか。まあ、分かっていない者がこの場に二人いるけど。

中島「・・・・乱歩さん?」

強面刑事「クククッ!杉本巡査は俺の部下だぞ?」

乱歩「杉本巡査が彼女を殺した」

強面刑事「っ!馬鹿言え!大体こんな近くに都合よく犯人がいるなど「犯人だからこそ、捜査現場にいたがる」」

乱歩「それに言わなかったっけ?何処に証拠があるのかも分かるって。拳銃貸して?」

杉本「ば、馬鹿言わないで下さい!一般人に火器の拳銃を渡したら、減俸じゃ済みませんよ」

強面刑事「何を言い出すのかと思えば、探偵ってやつは口先だけのアホなのか」

乱歩「その銃を調べて何も出て来なければ、確かに僕は、口先だけのアホっということになる」

強面刑事「フンッ。貴様の舌先なんぞはもうたくさんだ。杉本!見せてやれ!」

杉本「ですが」

強面刑事「ここまで吠えたんだ。納得すれば大人しく帰るだろ。これ以上時間を無駄にするわけにはいかん。こいつに銃を見せてやれ」

そう言うと、犯人の杉本くんは、途端に黙り込んでしまった。まあ、見せられたらとっくに見せてるものね。それが、“犯行に使われた銃”でなければ。

強面刑事「おい、どうした杉本」

乱歩「いくらこの街でも、素人が銃弾を補充するのは容易じゃない。官給品の銃であれば、尚更だ」

強面刑事「何を黙っている杉本!」

乱歩「彼は今、懸命に考えている最中だよ。使ってしまった3発分の銃弾について、どう言い訳するのかをね」

杉本「!」

あの顔は、図星と言ったところかな?

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作者名:KICU | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年4月27日 3時

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