二十二話 ページ25
A「wowow!Yay!心中は 1人では できない〜♪」
菊「随分と機嫌がいいですね。太宰さん」
A「あっ、ちょっと〜」
そう云いながら菊はAからヘッドホンを取った。そのヘッドホンは国木田に渡した。
国木田「おい、太宰。仕事は如何した？」
A「ん？天の啓示待ちで〜す♪」
国木田「？」
菊「？天の啓示待ち？」
A「♪」
菊「あっ、ヘッドホンが戻ってる」
国木田「あぁー！！！」
Aはヘッドホンを取り返し、そのまままた不思議な歌を歌いだした。
菊(いったい何の歌なんだろう。何とも不思議な歌)
そう思っていると、
prrrr！
菊「あっ、ごめんなさい。ちょっと、出てきます」
国木田「あぁ、分かった」
菊はそう云うと、一度事務所から出て直ぐに電話に出た。
菊「もしもし・・・・・・はい・・・・・・はい・・・・・・了解。直ぐに向かいます」
菊は連絡を終え、すぐに事務所に入ると、すぐに国木田の傍に来てすぐに服の裾をｸｲｸｲと引っ張った。
菊「国木田さん。すみません」
国木田「ん？如何した？」
菊「ちょっと、副業の方からヘルプの連絡が来てしまって。申し訳ないですが、行って来てもいいですか？」
国木田「そう云えばお前は副業があったな。分かった。良いぞ」
菊「有難う御座います。すぐに終わらせて来ますので」
国木田「あぁ、気をつけて行ってこい」
そう云うと、菊はそのまま事務所を後にし、ある場所へと向かった。
国木田「おい太宰。お前はさっさと仕事を、ってあれ？」
国木田はAの方を向いて云うが、そこにAの姿は無かった。
〜地下駐車場〜
ｺﾂｺﾂとヒールの音を響かせ、女は自身の車のロックを解除すると、そのまま車に乗り込んだ。
車に乗り込むと女はロックをかけ、そのまま車内で着替えを始めた。
しばらくして着替えを終えるとそのまま、最初に着ていた物を後部座席に置き、そこからまた拳銃を一丁とホルスターを取り出し、ホルスターに拳銃を入れるとそのまま腰に身に着けた。
その後、シートベルトを締め、エンジンをかけたその時、
ｺﾝｺﾝ
「！」
「こんにちわ。ちょっといいかな？」
「・・・・・何か御用ですか？太宰Aさん」
Aが車の窓をノックした。女はそれに気づき、窓を開けた。
A「少し君とお話をしたくね。友人の事も聞きたいし、いいかな？“内務省異能特務課の神崎菊”」
菊「ｸｽｯ、あらら、バレちゃいましたか。流石ですね。太宰さん」
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