ゴールデンスニッチ ページ45
試合再開。
「アンジェリーナ選手がアリシア・スピネット選手に綺麗なパス。そして再び
アンジェリーナに帰る。_____ゴーーール！！グリフィンドール開始早々先取点！」
スリザリンを除く3寮が湧き起った。
試合はその後も順調に進み、スリザリンチームのキャプテン、マーカス・フリントの
反則でアリシアがペナルティーシュートを決めた後、異変は起きた。
ハリーの箒が暴れ始めたのだ。
ハリーは振り落とされまいと、箒にしがみついている。
会場がザワつき始めた。
シエルは隣にいたハグリッドから望遠鏡を奪い取ると、先生方の観客席を凝視し、
呪いをかけているクィレル教授と、反対呪文を唱えているスネイプ教授を見つけた。
「ディーン！そのカメラ、これで売って！」
シエルはそう言って、ディーンの返事を聞く前に、ポケットからガリオン金貨が
ぎっしり詰まった財布を取り出してディーンの手に乗せ、目を白黒させている彼の
手からカメラをひったくった。
そしてそのカメラでクィレル教授とスネイプ教授を撮影すると、一目散に走り出す。
「シエル！？」
「どこ行くんだよ！」
ハーマイオニーとロンも慌ててついて来る。
シエルはその声を無視してひたすら走り、やっとこさクィレル教授の足元の影まで
来ると、ローブに手を突っ込み瓶を取り出して、クィレル教授の足に中身をかけた。
これでよし。
踵を返して今度は逃げに徹すると、遅れてやって来たハーマイオニーとロンと
合流した。
「シエル、何をやったの？」
「クィレルに、ゴールデンスニッチが猛烈に痒くなる魔法薬をかけただけだよ。」
『……… 』
観客席に戻りながら話す。
見れば、ハリーの箒は安定したようだ。
その途端、ハリーが急降下する。
スニッチを見つけたのだ。
ぐんぐんと下がり、地面と平行に箒を走らせ、ハリーは箒の柄に立って手を伸ばした。
観客は固唾を呑んで見守る。
ハリーがスニッチに飛びつき、地面に転がった。
『おぉっ』
シエルも大層ハラハラした。
立ち上がったハリーは、胸元を押さえてえずく。
「ハリー… 」
シエルは手を組んだ。
カポッ
ハリーがスニッチを吐き出した。
『うおおおぉぉぉぉ！！！！』
一気に観客が立ち上がって叫んだ。
シエルも叫んだ。
「ブヒブヒ！ブヒ、ブヒヒ！」
「シエル、それ違うわ。それはブタの鳴き声よ。」
ハリーはやったのだ。
1年生にして、初出場の試合で見事グリフィンドールを勝利に導いた。
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スタートゥインクルプリキュア☆ - コメントありがとうございます！初めていただいたのでとても嬉しいです！これからも投稿頑張るので応援よろしくお願いします。 (2020年9月13日 17時) (
レス) id: 78f0d52032 (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - 面白いです！これからも頑張ってください (2020年9月13日 12時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スタートゥインクルプリキュア☆ | 作成日時：2020年8月22日 17時
