ハーミャイオニャー ページ38
「誰がハーミャイオニャーよ。…シエル？顔色が悪いわ。」
「うん… 今日は休む。悪いけど、先生方に伝えておいてくれる？」
「…本当に大丈夫？」
「大丈夫だって。ほら、授業に遅れるよ。」
「…わかったわ、お大事ね。」
ハーミャイオニャーは心配そうに振り返りながら部屋を出て行った。
「………不甲斐ないなぁ。」
シエルは自分が情けなかった。
たかがトロールを1体倒しただけで体調を崩すなんて。
ヴォルデモートを倒すのなんて先が知れない。
「ふぐぐぐぐぐ…… 」
懸命に涙をこらえる。
パンッと頬を叩くとシエルは立ち上がり、自分に目くらましの呪文をかけて寮を出た。
夕食の席に、シエルは大広間へ出た。
「シエル！」
真っ先に気付いたのはハリーだ。
「体調はどう？心配したわ。」
ハーマイオニーが駆け寄る。
「君が体調を崩すなんて珍しいな。」
「こう見えてか弱いからね。」
シエルのロンへの返答に3人が笑った。
シエルは真面目に言ったのだ。
心外だった。
「やぁ、シエル。ちょっといいかな？」
話しかけてきたのはセドリックだ。
ハリーたち3人は気をきかせてテーブルに戻った。
「今日はどうしたんだい？」
「あー、ちょっとね。」
シエルは茶を濁すが、紳士なセドリックはそれ以上追求しなかった。
「そうか、無茶はするなよ。ところで、昨夜の君たちの噂を聞いたんだけど。」
あぁ、その事か、とシエルは合点が言った。
「えぇっと、透明インクと、虫や雨をはじくペンダント、ひんやりポカポカスプレー、
それから杖の装飾リングを1つずつもらえるかい？」
「毎度あり！…ところで1つお願いがあるんだけど、聞いてもらえる？」
シエルは今日のうちに増産したリングと商品をセドリックに手渡すと、必殺上目遣いを
使用した。
シエルのその顔を見たセドリックは吹き出した。
シエルは激怒した。
必ず、かのセドリックを除かねばならぬと決意した。
セドリックには乙女心が分からぬ。
「ごめんごめん。君が面白い顔をするものだからつい… 」
シエルは追い討ちを食らって泣いた。
「うゔっ… セドリックのバーカ！もう知らん！」
シエルは鬼の様な形相でセドリックを睨んだ。
ズキュンッ！！
セドリックが雷に打たれた様に硬直し、顔を赤くする。
「え？…いや、え？」
まさかのドストライク。
何なんだ、この男は。
「ゴホンッ… それはそうと、お願いって？」
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スタートゥインクルプリキュア☆ - コメントありがとうございます！初めていただいたのでとても嬉しいです！これからも投稿頑張るので応援よろしくお願いします。 (2020年9月13日 17時) (
レス) id: 78f0d52032 (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - 面白いです！これからも頑張ってください (2020年9月13日 12時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スタートゥインクルプリキュア☆ | 作成日時：2020年8月22日 17時
