ハーミーの顔は語る ページ35
廊下を歩いている最中、彼らは無言だった。
『…あの、』
ロンとハーマイオニーが同時に口を開いた。
「ど、どうぞお先に。」
「いいえ、貴方こそ。」
「あっ、じゃあ私が。」
シエルが横やりを入れる。
「君は違うでしょ。」
ハリーがツッコむ。
2人で譲り合って、結局ロンが発言する。
「じゃあ僕から… ごめん、君にはひどい事を言った。許してほしいだなんて思わない。
そのせいで君は危険な目にあったんだから。でも、本当に申し訳なく思ってる。」
そう言ってロンは、腰を折って頭を深々と下げた。
「そ、そんな！私こそごめんなさい。お節介が過ぎたわ。…それから、助けに来て
くれてありがとう。」
2人はお互い照れて笑った。
「…シエルっ。」
「っひゃい！」
場の空気にほんわかしていだシエルは突然名前を呼ばれてマヌケな返事をした。
「私！貴方に！ひどい事を言ったわ！この度は！本当に！本っ当に！
申し訳ありませんでした！」
ハーマイオニーはヤケクソで叫ぶとスライディング土下座をした。
「…うん、いいよ。」
ハーマイオニーの顔がパァッと言った。
「正直、すっごく傷付いた。」
ハーマイオニーの顔がガーンと言った。
「でも、私たち友達だから。許してあげる。」
「ハーマイオニーの顔がウルッと言った。
「ジエルぅ〜… ありがとう、ごめんねぇ〜… 」
ハーマイオニーはシエルに抱き着いて肩口で泣いた。
「はいはい、仲直り。」
「3人共、よかったね。」
ハリーはにっこり笑った。
談話室に戻ると、そこはお祭り騒ぎだった。
「ハリーたちが戻って来たよ！」
いち早くシエルたちの存在に気付いたネビルが叫ぶ。
「どこに行ってたんだよ！」
「そうよ、こんな時に！」
「心配したんだよ… 」
次々と声が上がるのを、シエルが制した。
「みんな、聞いて。私たち……… 」
みんなが固唾を飲んで聞き入る。
「私たち、用を足してたんだ。」
みんなが野暮な事を聞いてすまないと言う顔をした。
「違うよ！僕たち、トロールを倒したんだ！」
「シエルが、ね。」
ロンが焦って弁明するのをハーマイオニーが付け足した。
「何と、弟よ！」
「それは誠か！」
フレッドとジョージが人だかりから顔を出す。
ロンがあぁ、とうなずいて、それがいかに危険だったか、自分がいかに勇敢だったか、
やや話を誇張しながら演説した。
すると、どうだ。
血気盛んなグリフィンドール生はシエルたち4人を称えて、胴上げをした。
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スタートゥインクルプリキュア☆ - コメントありがとうございます！初めていただいたのでとても嬉しいです！これからも投稿頑張るので応援よろしくお願いします。 (2020年9月13日 17時) (
レス) id: 78f0d52032 (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - 面白いです！これからも頑張ってください (2020年9月13日 12時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スタートゥインクルプリキュア☆ | 作成日時：2020年8月22日 17時
