ハッフルパフの王子 ページ17
やや悔しさの入り混じった尊敬の目でハーマイオニーは尋ねた。
「うーん、そうだなぁ。イメージだよ。マッチ棒を作っている原子1つ1つが、
針を作る原子に流れる様に変化するイメージ。」
聡明なハーマイオニーは、シエルがこうアドバイスするだけで、マッチ棒を針に
変えて見せた。
「お゛えぇぇぇ、くっさ！！」
シエルが品もクソもなくこう零したのには、訳がある。
闇の魔術の防衛術の担当のクィレル教授の教室が、ものすごくニンニク臭かったので
ある。
シエルは、クィレル教授の事を、怪しいの云々を抜いても好きになれなかった。
その日の授業が全て終わると、シエルは図書室に行った。
膨大な情報を持つ書庫にお目にかかりたかったのだ。
「うわーお、これはすごい。」
流石と言うべきか、そこにはとんでもない数の本があった。
とりあえず本棚を見て回ると、シエルはお目当の本を見つけた。
“人気の日本食50選“
「これだよ、これ。ウヒヒヒ。」
シエルは毎日の食事に日本食を取り入れようと目論んでいたのだ。
「やぁ、君。入学式でダンスをしていた子だよね？」
「ギョギョ！？」
突如かけられた背後からの声。
振り返るとそこにいたのはカナリアイエローのネクタイを締めたイケメンだった。
「おぉ、イケメン。」
「イケ…？」
思った事をすぐ口に出してしまうシエル。
「なんじはたそ。我に何用じゃ。」
「なんじ… 面白い子だね。僕はハッフルパフの3年生のセドリック・ディゴリー。
何か特徴的な笑い声がするものだから、つい話しかけちゃった。」
「我はシエル・ポッター。よろしくしてやってもよいぞ。」
「うん、よろしく。ところで、何を調べていたの？僕に手伝える事はあるかい？」
親切なイケメンだなぁ。シエルはそう思った。
「うん、ホグワーツの料理人に日本食を取り入れてもらおうと思ってね。日本食の本を
探してたんだ。」
「ホグワーツの料理人？ホグワーツの食事を用意してくれているのは
屋敷しもべ妖精だよ。」
「なんと！」
それは初耳である。
その屋敷しもべ妖精にはどこに行けば会えるかを聞くと、セドリックは厨房への
行き方を教えてくれた。
「ありがとう！助かったよ。お礼にこれ、はい。」
シエルはポケットから鳥の羽を模したアンティーク調の栞を取り出して渡した。
「わぁ、ありがとう。大切にするよ。」
シエルはセドリックと別れると、厨房へ向かった。
「えぇっと… 梨の絵、梨の絵… あった。」
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スタートゥインクルプリキュア☆ - コメントありがとうございます！初めていただいたのでとても嬉しいです！これからも投稿頑張るので応援よろしくお願いします。 (2020年9月13日 17時) (
レス) id: 78f0d52032 (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - 面白いです！これからも頑張ってください (2020年9月13日 12時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スタートゥインクルプリキュア☆ | 作成日時：2020年8月22日 17時
