arym ページ5
ym__side
どうしよう。
だいちゃんに甘えたい。
最近仕事が立てこんでて、全然だいちゃんといちゃいちゃできてなくて。
メンバー全員の仕事のときも、みんなに愛されてるだいちゃんは俺のとこなんか来てくれる暇なくて。
メンバーと楽しそうにおしゃべりしてるから、俺が入れるすき間もなくて。
素直にいちゃいちゃしたい、って言える勇気も俺にはなくて。
はあ、とため息ばっかり漏れる。
寂しさをごまかすように携帯をいじってたら、とことこと○○がとなりまで歩いてきて。
「……りょーすけ、大貴連れてきた」
「はぁっ！？ちょ、ごめんだいちゃん、なんでもないからッ……ん、！なにす、んぅっ……」
だいちゃんに腕を引っ張られて、無理やり立たされたかと思ったら、唇が押しつけられて。
開いてた口にだいちゃんの舌がにゅるっと侵入してきて。
「あらま、お熱いキスですこと〜」
「…ふ、っ……ッはぁ、！は、っ……ざけんなよっ、○○も見てんのに！」
「んなこと言って……本当はしてほしかったんだろ？」
○○の冷やかす声が聞こえたけど、そんなの気にする余裕がないくらい、だいちゃんのキスで足の力が入らなくなって。
唇を離されたとたん、ぺたんと座りこんじゃって。
う……違うって言ったら嘘になる、けど！
楽屋ではしてほしくなかったよ！！
「ちが、うもん……っ」
「なあ山田、辛くねぇ？」
「は、なにが……ッ、！」
だいちゃんの視線をたどってみたら、しっかり主張してる俺の。
へ、キスだけで勃った…？
それにこのあと撮影なのに…！！
「俺がしてあげるよ、」
「へっ、いいって、自分でするッ……！！」
「よいしょっ、と…」
「やだっ、おろしてよ、ち、○○、たすけて……」
「んふ、やだ♡」
座りこんだ俺をいとも簡単に持ちあげて。
○○に助けを求めたのに、語尾にハートマークがついてそうな声で拒否された。
「あーあ、山田御愁傷様」
「二人の撮影、最後にしてもらうよう言っとくわ」
「だからいらないお世話だってばー！！」
fin
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