【wrwrd!】【MSSP】元一般人と軍人と傭兵 (ページ9)

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何故か嬉しそうな笑みを浮かべてこちらを見てくる総統様に中指をおもいっきし立てたい。
私のことをおひいさんから聞いて、少し興味が沸いた程度で程度でゾムをけしかけたということだ。
言ってしまった本人はとても申し訳なさそうにしている。

「本当にごめんなさい！総統様とお話していたらAのことをつい話してしまって…」
「気にしないでください。むしろ話の話題にして頂いて光栄です」

小声で、少しびっくりしたけどね。と笑って言って見せた。
それを見て、少しほっ、とした様子のおひいさん。
相手はいい大人だ。情報を聞き出す方法など容易いだろう。

目の前の大きな椅子に座るグルッペン・フューラーは、気興味深そうに口を開いた。

「お姫様からよく聞いていた。とても強く尊敬の出来る者だと」
「ええ、彼はとても聡明で、強く、とても尊敬する、私の国の、自慢の方ですわ」

んん？
とても恥ずかしくなるほど褒めてもらっているが、おひいさん言い方にが総統様に強く言っているように感じる。あとおひいさん、私は貴女の国に民ではありませんよ。

「ならば尚更、この国の事をより理解してもらうべきだなあ？」
「あら？私からこの国のことはお話ししますわ」
「……この国の総統として先ほどの部下の非礼も詫びねばと思っているしな」
「Aが無傷なので問題ありません」
「「…………」」

ファイッ、カーン！とゴングの音が聞こえた気がした。

おひいさんと総統様が、少しぐらい貸してくれてもいいゾ。絶対ダメです！何故だ！なんでもです！と、最初の会話からうって変わった言い合いをしている。どちらも一国の総統と姫の言い合いにはとても見えない。
ずっと傍観していたゾムが草生やして笑っている。
トントンは……呆れ顔である。あ、あー…頭抱えてしまった。大天使は苦労人か。

これ収集つくか？
そう思っていると、言い合いをしていた二人に「A！！」といきなり呼ばれた。
おもわず、はい？！と少し返事が裏返ってしまった。

「私と一緒にいなきゃ付き人じゃないものね！？」
「四六時中一緒にいることはないよなあ？」
「え、あ、そうですね…」

す、凄い勢いで見てくる…。
二人の視線に狼狽えながらも、意を決して口を開いた。

「姫様から長時間離れることは出来ません。他の付き人と護衛を兼ねていますので、総統様が何かこちらに用があるのであれば、出来る限り対応させて頂きますが…」

さて、この回答で良かったのか？