【wrwrd!】【MSSP】元一般人と軍人と傭兵 (ページ20)

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結果から言って、三人で周辺の敵を倒しながら城に戻った。
拠点である場所を抑えて、爆弾も使われる前に確保したことで、被害は最初の爆発だけに止められた。

怪我をしている腕に包帯を巻いていた男が声を掛けてきた。

「包帯きつくない？」
「…っだ、いじょうぶです。すいません」
「なんで謝るの？他に痛いところないよね？もう、あいつらお客さんに怪我させるとか………ケツ掘るしかねえな」

…最後の言葉は聞かなかったことにしよう。
ぼそり、といった言葉を拾ってしまったが気にしないことにした。気にしたら負けや。
いそいそと脱いでいた服を着て、治療してもらった部分を確認する。
それを見ていた目の前の白衣のを着た男は、申し訳なさそうに顔をしていた。

「あいつら女の子だって気づいてないとか……ほんとごめんねー」
「いえ、全然気にしてないですよ？女の子って歳でもないですし、どちらにも見えるようにしていたのは自分ですし、しんぺい神様に手当てして頂いて助かりました。ありがとうございます」
「いいえーどうたしまして」

軽い口調で話す男、しんぺい神に見送られて、少し急いで廊下を歩く。
手当として連れていかれた医務室にいたしんぺい神に、怪我の治療のために服を脱ぐように言われた時は一瞬固まってしまった。
まあ彼は男しか興味がないようだったから頭の中で、ほも神ｗｗｗｗと草不可避だった。

目的の部屋の扉に立ち、ノックする。

キィ、と開いた扉から顔を出した人物と目が合った。
緑のフードの彼はとても嬉しそう(に見えるんだが気のせいか？)な顔でどうぞーと部屋に招き入れてきた。

部屋に入ると、今日まで見てきた顔ぶれが数人いる。
特に、白い軍服を着ているひとらんさんと目が合った時は妙な安心感があった。ふ、と小さく自然に笑みが零れた。
しかし奥の方で座る男に向き直り、頭を下げてすぐ姿勢を正す。

「遅くなってしまい申し訳ありません」
「いい。気にするな。怪我の具合はどうだ？」
「お心遣い感謝致します。かすり傷程度なのでご心配には及びません」
「そうか。まあ座ってくれたまえ」
「失礼します」

イスに座って、ふう、と一息吐いたところに横から紅茶が出された。
誰が…と思って横を向くと、初日に失礼すぎることをしてしまったオスマンがニコリと笑って紅茶を置いていた。かなり最近の黒歴史がいます。つらたんや。

紅茶はとても美味しそうだ。