【d!】新人詐欺師は私の心も騙してる？【ci】 (ページ10)

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8個目の嘘。ページ10

sideA

普段は聞こえない音が聞こえてまだボケている頭を起こす。

チーノ「あ、おはようございます」

千里...？

『んん...どしたの...千里...』

チーノ「...ノダアさん」

ノダアさん...？
あ...そうだ...った...

『チーノさん...？...すいません...！』

起き上がろうとすればとんでもない頭痛が私を襲う。
頭を抑えれば心配してくれる彼。
そのままもう一度寝かせて、頭を撫でる。

チーノ「二日酔いですかね...まだ寝てていいですよ」

『あれ...昨日...チーノさんいませんでしたよね...？』

チーノ「後から合流したんですよ」

握りしめていた布団に鼻を埋める。
ふわりと優しく心地よい香りに包まれる。

『...じゃあ...どうして私...チーノさんのお家にいるんですか...？』

チーノ「ふはっw...確認の仕方ぁ...wえーっと...ノダアさん酔い潰れてたんで...元カレやろ連れてったれみたいな感じになって、俺が連れて帰った...って感じです」

前とは違う彼に疑問を浮かべながら、申し訳なさが込み上げてくる。
泊めてもらってしまった...
迷惑もかけてしまった...
どう恩返しをすればいいものか...
頭痛を無理矢理我慢しながら起き上がる。

チーノ「っ？！ちょっ...！ノダアさん？！無理せんでも...」

『だ...い...じょうぶ...です...それより...迷惑...かけたんで...もう...かえり...ます...っ』

チーノ「何言うてん...！そんなんで帰れるわけあらへんやろ...！大丈夫なんで、寝といてください...」

悲しそうな表情の彼に、支えてもらいながら
それでも無理をして

『で...も...っ...迷惑...だから...』

チーノ「迷惑じゃないですよ...倒れられる方が...心配ですよ...」

『っ...じゃあ...お言葉に...甘えて...』

チーノ「うんうん...あ、仕事とかって...」

『今日は...休みです...』

チーノ「よかった...そうだ、食欲とかあります？」

『あ、りますけど...』

チーノ「お粥的なの作ってきますね。寝ててください」

『そ、そんなことまで...大丈夫ですから...！』

チーノ「俺がしたいんです。じゃあ、作ってきます」

そう言って笑って寝室であろう部屋を出る。
どうしていいかわからなくなってしまった。
もしかして昨日のスカイプの言葉すごい傷つけちゃったのかな...
で、でも...それだけ私も傷付けられてるし...
なんて...くだらない葛藤が頭の中を渦巻いていた。

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更新、間が空いてしまいすいませんでした...
手が動いてくれなかった...←