嫌よ嫌よも好きのうち。-Ki-

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一緒に帰ろうぜ









って言ったくせに




電車に乗ったら、


一言もしゃべらなくなった北山宏光。









だからといって、



私がしゃべるわけでもないから









電車の中は、沈黙が続く。









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そのまま駅に着いてしまって、




無言のまま



私は電車を降りた。









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一緒にいるのに、


1人でいるのとほぼ同じだったな…









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よくしゃべるのに、



今日だけは、なぜかしゃべらなかった北山宏光。









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何考えてるか、全然わかんないや……









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次の日の朝…









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北山「おはよ」









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なんで…









今日は




3人と一緒に登校するわけにもいかないから




電車の時間を一本遅くしたのに…









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私が驚いた顔で北山宏光を見ていると


ニコッと得意な笑顔をしてくれた。









北山「今日、いつもの電車にいなかったからさー、



乗り遅れたかな？って思って




駅で待ってみた。笑」









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…あれ？









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A「ねぇ、藤ヶ谷くんと玉森くんは？」









北山「でたよ。笑


ホント、藤ヶ谷の話と玉の話はするよな。笑









まぁ、いいけど。









2人は、女の子たちに捕まって



先に学校行ったよ」









A「そう…」









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ホントは、北山宏光も捕まったんじゃないの…？









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でも、待っててくれたんだ…









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