嫌よ嫌よも好きのうち。-Ki-

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やっと学校に着いたと思えば


校門の前で待ち構える女子の集団。









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…おそらく、ほとんどは北山宏光のファン。









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その集団に近づくにつれて



聞こえてくる声。









『え？みっくん女といる…』









『嘘…彼女…？』









『なんで、あんなブスが

みっくんの隣にいるのよ！』









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私と北山宏光が一緒にいるのを目撃され、





ブーイングの声が上がる。









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そして、それを聞いてしまった私は






思わず足が止まる。









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北山「…どした？」









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A「……ごめん


先に学校行ってて？」









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私は女子の集団から逃げるように





学校に背を向けて歩く。









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今、北山宏光がどうしてるのかは


知らない。









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やっぱり怖いの。









北山宏光と関わることで


女子が敵に回って、



いつも冷たい視線で見られて…









そして、



いずれ自分の居場所がなくなるのが怖い…









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だから、こうして




逃げるしか手段がないの…









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