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エントランスに入るとすぐ藤ヶ谷さんが立っていた
部屋で待ってればいいのに…なんか店に行った時みたい…
違うのは…
「北山さんっ！」
目を合わせて数秒後には力強い腕に抱き締められていた
なんでこんなことするんだろう、という気持ちと、姿を見なかったのはたった2日なのにやっと会えたみたいな感覚に陥った
泣きそうになるのをぐっと堪えて、腕に力を込めて引き剥がした
「部屋…行きましょ…」
部屋に着くまでずっと手が繋がれている
逃げたりなんかしないのにな…
ソファに座らされて、カチャカチャとカップを用意する音がする
こんな時まで律儀だな、やっぱ職業病なのかな…ぼーっとそんな事を考えて手元をいじっていると目の前に置かれた香り高いコーヒー
少し離れてもう一つマグカップが置かれ、隣が沈み藤ヶ谷さんの重みを感じた
「良かった、連絡ついて…」
開口一番、安堵の言葉で少し面食らう
なんで返信くれなかったの、電話出てくれなかったのと責められるんじゃないかと思っていたから…
「ごめん…なさい……」
俺の方に向き直って今度はゆっくりと抱き締められた
「謝らなくていいよ、何か心配なことあった？」
優しすぎる声に視界が滲んでく
好きなのに好きなのに…
気付けば自分から藤ヶ谷さんの唇を塞いでいた
「んっ…」
藤ヶ谷さんは受け入れてくれて徐々に重なりが深くなっていく
同時に自分の中の黒い気持ちが大きくなってしまう
あの子もこの腕の強さを知ってるの？
あの子もこの吐息を知ってるの？
あの子もこのキスを…知ってるの？
自分がここまで嫉妬深い人間だと初めて知る
キスに夢中になっていれば力が抜けてバランスを崩し、まるで押し倒されてるような体勢になった
舌が絡み合うキスに合わせるかのように、藤ヶ谷さんの無骨な手が俺のシャツを少しめくった
くすぐったさを誤魔化すように身を捩り、キスの合間に探るような言葉を放つ
「んっ…んん…ねぇ、俺の事…好き…？」
「当たり前でしょ、好きだよ…」
薄く目を開ければ色気が強すぎる藤ヶ谷さんがいた
「……2番目でも？」
「うん、2番目でも……って、ん！？2番目！？！？」
パーーーーーン！！
平手打ちをカマした俺は荷物を引っ付かみ部屋を飛び出した
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★飛飛★(プロフ) - 愛さん» 愛様☆返信遅くてすみません、コメントありがとうございます！やはりその奪い合いは好物ですよね笑)また覗いてくれたら嬉しいですー！！ (2020年11月16日 16時) (
レス) id: d47d1d248c (このIDを非表示/違反報告)
愛 - FK小説大好きです！藤→北←玉なのもいいですね！他の作品もし見ました！応援してます！ (2020年11月11日 22時) (レス) id: cf6739937d (このIDを非表示/違反報告)
★飛飛★(プロフ) - ももは様☆いらっしゃいませ、ありがとうございますー(><)まさにひと言でまとめるとそれです笑)そしてそうなんです、男前で健気な玉ちゃんに一番情が移ってました。こちらこそいつも素敵なお話に癒されておりますー！！ (2020年7月7日 11時) (レス) id: d47d1d248c (このIDを非表示/違反報告)
ももは(プロフ) - ★飛飛★さまーっ！！完結おめでとうございます！本当に大好きなお話でした(/ω＼)一途なFさんに突っ走って拗れるKさん…ああ、もう好きすぎます(；；)ラストもTさんの愛が深くキュンとしました！本当に素敵なお話をありがとうございます！ (2020年7月6日 20時) (レス) id: db5af09c34 (このIDを非表示/違反報告)
★飛飛★(プロフ) - らば様☆ありがとうございますー！何とか終わりました…泣)玉さんね、幸せにしたいんだが、彼には彼しかいないんですよね。ええ。運命ですから…！！そちらの愛おしい藤北ちゃんも楽しみにしまくってます！！ (2020年7月5日 20時) (レス) id: d47d1d248c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飛飛
| 作成日時：2020年3月27日 21時
