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もう季節は冬で11月に入ってしまった
最近は外に出るのすらおっくうになってしまう
ここ数週間ずっと腹痛に襲われてる
薬とか飲んでも治る気配なし
だから、ほぼ毎日ベッドで生活してる
そんな甘えた状況の中でも私なりに変身願望っていうのは少なからずあって
やっぱり変わりたいと思う
直人さんのことを忘れないといけない
あれから何回か剛典さんは家に来てくださって私の体調を気遣ってくださったり、スイーツなんかをお土産で持ってきてくださる
剛典さんが真摯に向き合おうとしてくれているのに私がこのままじゃダメなんだ
よし！少しでもいいから頑張ろう！
部屋着から服を変えてリビングに向かう
｢ 健ちゃん ｣
健｢ なんや？ ｣
｢ 今、暇？ ｣
健｢ まぁ、暇やで ｣
｢ 料理を教えて欲しいんだけど ｣
健｢ ええけど、急にどうしたん？ ｣
｢ 剛典さんの為に覚えようと思って ｣
健｢ そうか。ほんならお嬢だけに教えたるわ ｣
｢ ありがと ｣
健ちゃんが優しく微笑んでくれて
読んでいた本を傍らに置いてキッチンに向かう
その途端に急に腹痛が激しさを極めた
立っていられなくて、その場にしゃがむ
健｢ … どないしたん？ ｣
｢ お腹が、 ｣
健｢ ちょっ、大丈夫か？！ ｣
｢ いった、い ｣
健｢ まじかよ、今すぐ病院行くで！ ｣
私を背中に抱える健ちゃん
｢ ごめん …… ｣
健｢ は？ええから、黙ってろ ｣
懺悔の言葉を心の中で並べる
しかし、遂には気を失ってしまった
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作者名：優人 | 作成日時：2017年8月10日 1時
