perfect world 2

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「あのクマ、忠義に似てるー！」


お弁当食べて、章 大が持ってきてくれたブルーマウンテンも飲んで少し昼寝して。

次にやって来たんはツキノワグマのエリア。


「なぁ、スケッチしてもいー？」

「うん、いいよ」

すらすらと描く章 大に迷いはない。

「さっきから思ってんけど、構想図に配色してる時もそうやったな。なぁ、なんで迷わんと描けるの？」

「んー？ そんなん忠義もやん。先に頭で思い描いてから設計図描くやろ？ それとおんなじやで」

「あ、そっかぁ」

「ふふ、でーきた。たぁくんクマ」

「ほぼ俺やんっ」

「おん。かわいく描けた！色は帰ってから塗ろうっと」

「次はどこ周るー？ あそこってお土産売ってるんかな？行ってみる？」

「行く！」

白い建物目指して中に入ってみると、色んな土産物が並んでいて見るからに楽しそう。

そんな中、


「このクマかわいい」

ふわふわの茶色いテディベア。
忠義のミニチュアやなぁって。


「買うたろか？ ピアスのお礼」

ひょいっと章 大の手から取ってレジへ向かう。

ついでに美味しそうなクッキーの箱とチョコみたいなのも一緒に購入。


「ほい」

「なんか増えてるし」

笑ってありがとう、って 受け取る章 大。

「クマは包んで貰わんかったん？」

「ほん。抱っこしてんのかわいいからさ。めっちゃ似合ってるし」

「ほん って。 また、そんなん言ってるしっ。俺イメチェンしよーかな？」

「どんな風にすんの？」

「ワイルド系！ 無精髭とか生やしてやな」

「ふは！ や、外見を変えようが章 大は章 大やし、本来のかわいさってのは無くならんからさ。俺はいいと思うよ？」

「じゃあ、なんでニヤニヤしてるん？せんと思ってるやろ？」

「ちゃうちゃう。どんな章 大でもほんまかわいいやろうなあって妄想したん」

「ちょ、妄想っ？ そんなんはやめてっ、想像でええやん」

吹き出す章 大につられて俺も笑って車椅子を押す。

他のお土産も見ながら店を出ると、

ラインの通知音が。



「マルからや。

章ちゃんと一緒やろ？
久しぶりに3人でご飯行きませんか？

やって。

どうする？」


「俺はいいよー。なんやマルと会うの久しぶりやし」

「そんなん俺もやわ。付き合う事になったって電話で報告した以来かな」

「え、そんなんしてんの？ ふふ、マルお父さんみたいやな！」




や、それはマル傷付くでー って言わんけど、
まぁそんな感じやなぁ。




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