perfect world 2

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え？



マルが何を言っているのかまったくわからなかった。

だから、


「なに？もう一回言ってくれへん？ちょ、わからんかったわ … 」


俺の反応に気づいたマルがゆっくり話し出す。


「錦 戸 亮が婚約を解消したん。これは極秘や。帰国してるん。 ── 章ちゃんに会いに来るかもしれへん」


婚約を解消 …… ？

それより、


「 … 章 大に会いに来るかもって、なんでなん？」


会う必要性がわからん。

だって、あの2人は別れてて、章大は俺と。


「婚約の話はデマやってんて。相手の女優が知名度上げる為に仕組んだ事みたいで」

「そんなん知らんわ」

「おーくら 、」

「だからってなんで？ 章大に会うってどうゆう事なん？会ってどうするん？ 今更 … っ 」

「うん、そやな。お前の気持ちわかるよ。

ただな、この話は本人から聞いた話やから」


「本人って、錦 戸 亮 … ？」

「 そうや 」

「何 、マルはあいつの味方なん？」

「そんなんちゃう。
俺はただ、お前にも章ちゃんにも幸せになって欲しいだけや。
でもな、亮ちゃんも俺の友達やねんっ」

「 だから、何よ」

「 … ええわ。
きっと、これはお前に言うことちゃうと思うし、お前も素直に聞いてくれへんと思うから。

もう切るわ 」


「 ちょっ、なんなん？ちょっと待ってや」


止める俺にマルはひと息吐いて、


「 章ちゃん今東京に居るんやろう？
もし、もしもあの2人が再会する事になっても何も言わずお前には見守ってあげて欲しいねん」



それ、出来るか？



「 章大は知ってんの？」


「 まだ言うてへん。
先にお前が知っといた方がええと思ったから」


「 じゃあ、章大には言わんといて」

「 大倉 っ」

「 章大のことは信じてるよ、けどな、見守るってなんやねん？」


「 言葉のままや。
章ちゃんのこと信じてるならきっと大丈夫やから」


「 意味がわからへん。
理由があるからなんやろう？
なんでそれを先に言わんの？

筋道踏んでくれんなら聞けんわ」


「 … そやな、お前の言うてることは正しいわ。

けど、すまん。
まだ言えへんねん」


「 それは錦 戸の為やから？」


「ちがうよ、ちがう… 。お前と章ちゃんのためや」


は？

「 … マル 、ちょっと今頭回らんわ … 。
悪いけど、また連絡するからとにかく今は待って。
章大にはまだそのこと言わんでくれへんかな」


「 ── わかった 」



そのままマルとの通話を終わらせて 、


俺は茫然とする思考のまま、


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