24 ページ24
.
俺の本気がわかったのか、ユイは小さく笑った。
「… そっか。 わかった。私で協力できる事はするし、いつでも言ってな」
「うん。ありがと」
「 でも、資格って実務経験が必要になるから忠義の場合、建築家って言う本職があるんやし無理とちゃうかな」
「えっ?マジで?」
「今の介護業界って色々内容も変わってて、まず最短で資格取るなら初任者研修って言うのから受講したら良いよ。知り合いで講師の人がおるし、聞いてあげるわ」
「 めっちゃ助かる … 」
そう言って生中を飲み干す。
「 俺 、そろそろ行くな?」
「え、用事あったん?」
「 や、章 大に会いたくなったから」
「ちょ、惚気?」
いやになるわーって睨むユイから伝票を取って、ありがとうな って店を出た。
.
夜風が気持ちいい。
章 大に会いたい。
偶然か、章 大からの着信に俺の気持ちが伝わったんか嬉しくなる。
「もしもし、今から行こうと思ってたん」
前にもこんなんあったなぁって思い出してなんか擽ったい。
「 章 大 ?」
「 … 待ってるなぁ 」
「 うん 、待ってて?」
バイバイって電話を終えて、
章 大なんか元気なかった?って後から思っても遅いって。
とりま、早よ家に行こう。
顔見たい。
.
「 ただいまー 」
「 おかえり 」
まるで一緒の家に暮らしている感覚。
これが毎日ならホンマ最高やと思う。
笑顔で迎えてくれた章 大の頰にキスをして、
「 ご飯食べたー? 」
「 おん。打ち合わせの帰りに渋やんとおうどん食べたん 」
そやったんやーって、さっきの電話での元気がない章 大やなくて安心してる俺。
でもな、わかるんよ。
「 なんかあった? 」
ソファに章 大を座らせて、その隣りに俺も座って。
「なん、で?」
僅かに動揺する章 大に、
「どんだけ章 大のこと好きやと思ってるん?様子違うんAI並みにわかるねんで?」
「 何 ?その例え」
くすりと笑う章 大の肩を抱いて、手を握る。
「どうしたん?話すの嫌じゃなかったら聞いてもいい ?」
困った風に眉を下げる章 大。
躊躇いつつも観念したみたいに、
「 …… おうどん食べた帰りにな、見かけたんよ。
忠義とあの子 … 、ユイちゃん? が、居酒屋に入るとこを 」
「 えっ ! 」
大声を上げる俺に章 大の肩が揺れた。
.
299人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
chugi(プロフ) - mayufujiyoutomoさん» いつもありがとうございます^ ^ 遅筆なのが申し訳ないのですが、待っていて下さる人の有り難みがひしひしと伝わっております。あったかいv まだまだ続きますのでまたお越し下さい(*^^*) (2020年4月2日 20時) (レス) id: f4059ec95f (このIDを非表示/違反報告)
mayufujiyoutomo(プロフ) - 更新楽しみにしてました。これから先どんな展開なのか・・・ドキドキワクワクします。 (2020年4月2日 0時) (レス) id: e94c7fe551 (このIDを非表示/違反報告)
chugi(プロフ) - みさん» くらやすさんの好き好きがお伝え出来たのであればムフフv でございます^ ^ もうすぐ別展開が起こりますので暫しお待ちを! (2020年3月11日 7時) (レス) id: f4059ec95f (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - はわわわ、2人のやり取りがほんとにきゅんきゅんきます!!! (2020年3月11日 3時) (レス) id: ac9357cec1 (このIDを非表示/違反報告)
chugi(プロフ) - みさん» リアルでも倉安さんくらやす過ぎて幸せですよね^ ^ ありがとうございますv まだまだ盛り上がっていきましょーv! (2020年2月20日 7時) (レス) id: f4059ec95f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:chugi | 作成日時:2019年10月27日 11時