perfect world 2

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「あ、今日は福原さんが来てくれる日やった！」


玄関に入った途端、置いてあった靴を見てからの章 大の第一声に、俺は少なからず項垂れた。

や、えーんやで。
もう治ってるし、そりゃいちゃいちゃはしたかったけど！


「おかえりなさい、章 大くん。大倉くん」

「ただいまー ！ 」


キッチンに立っていた福原さんが、

「お昼ご飯はまだよね？チャーハン作ったけど食べる？」

「わぁ、食べる食べる！ありがとう！忠義、手ぇ洗いに行こう」


洗面所に着くと章 大が、


「続きは夜までお預けやけど我慢してな？」

可愛い顔してそんなん言うから我慢できる筈もなく、素早く唇にキスしたら、章 大からもお返しのキスをくれた。


「 夜まで待てへんかも … 」

「ふふ。我慢してって」


笑う章 大の車椅子を押してリビングへ。

テーブルには2人分のチャーハンとサラダ。

「福原さんは食べんの？」

「これからもう一件行かなあかんのよー。冷蔵庫に何品か作り置き入れといたから2、3日のうちに食べてね」

「いつもありがとう」

「大倉くんも良かったら食べてね」

「もちろん、いただきまーす」



昼食を済ませ、後片付けも終えてお気に入りのソファに2人並んでまったりする。

昼間からこんな風に過ごすのなんて久しぶりな気がするなぁって他愛ない話をして、手は恋人繋ぎ。

お互いになんか照れくさそうに笑って変な感じ。

でも、こんな雰囲気好きやなぁって思う。


「そうや、映画でも観る？」

「映画？」

「おん。忠義が好きそうなんがあったと思うねんけど … 」

そう言ってソファから移動しようとする章 大の腕を引き寄せる。

「映画ってDVDやろ？今はええから、こうしてよ？」

「 え ？ たぁ … っ」

引き寄せて、抱き締める。

キスしたい。

「 ふふ 」

「 ？ 」

「今、キスしたいって思ってるやろ？」

「うんっ。なんで分かったん？」

見つめる章 大の目はひどく優し気で、愛おしい。

「俺もやから」

笑って、章 大からのキスを受け止める。

角度を変えて、俺からも。

「 … ん 」

ちゅっ と音を立てて離れると、またぎゅっと抱き締め合う。


「まだお昼やけど、いちゃいちゃするー？」

「んふっ、いちゃいちゃするっ」

嬉しい章 大の返答にニヤけてしまう。



「ベッド行こうか？」


頷く章 大を抱き上げた。


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