ペチカな君と 【東海オンエア】

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待てよ。デートって普通なにするっけ。

久しく彼女がいないから、女と遊ぶと言えば、飯食ってホテルか飯食って俺んちか。

考えても考えても、Aを落とせるかっけーデートプランが浮かばず。

当日になってしまった。

頑なに家を教えてくれないAを、居酒屋の前まで迎えに行く。

昼前、まだシャッターが閉まる店の前にAが立っていた。

あーやべえ。ばか可愛い。

私服を見るのは、初めて会ったクラブ以来だ。

本当に綺麗な女。

意地でも落とす。

そんな決意と共に、Aに声をかける。

て「お待たせ」

『…なにこの車』

最近買った、オレンジ色のスーパーカー。

て「かっこいいだら？掴みはオッケー」

『いや全然掴まれてないけど。なんでそんな目立ちたがり屋なの？』

て「目立ったほうがかっこいいもん」

はぁ、とため息をつきながらも助手席に乗り込む。



助手席に座ったAが可愛くて、つい横顔をじっと見つめる。

『…なに』

て「A。今日も可愛いね」

『…』

て「髪の毛下ろしてるのいいな。可愛い。」

『…』

て「あ、もちろん縛ってても可愛いよ」

『…わかったから！出発して！』

て「おっけー出発！…あっ！」

『なに？』

て「手、繋ぐ？」

笑顔で手を差し出す。

『うざーーい！！』

楽しいデートになりそうだ。

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