ペチカな君と 【東海オンエア】

#32 ページ32

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立ち上がった俺を、笑顔で見上げる。

『絶対お前を落とすって、てっちゃん言ってたじゃん』

て「…うん」

『落ちるわけないだろーって思ってたんだけど』

風で揺れる髪を抑え、海を見る。

『ほんとに落ちちゃったみたい』

世界でいちばん綺麗な女が、俺に落ちたって言ってる。

夢でも見てんのかや。



『あ、夕日夕日！綺麗！』

Aが携帯を出して、海に沈む夕日を写す。

『インカメにしよっと』

Aの携帯に、夕日をバックにした俺とA。

『ねぇ、てっちゃんカメラ見てー』

携帯の画面を見るAの頭に、手を回す。



パシャ。

シャッターが押される瞬間。

Aの頭を引き寄せ、キスをした。



ゆっくり顔を離す。

夕日に照らされた顔が、俺を見る。

て「…今、誰のこと考えてんの」



『…てっちゃん』



て「これからも、ずっと俺のことだけ考えてて」

『ふふ。なにそれ』



Aを抱き寄せ、ゆっくり深呼吸して言う。

て「Aのこと、めちゃくちゃ好き」

て「俺と付き合ってください」



肩ごしに、Aの顔がこくりと頷いた。



体を離して、もう一度キスをする。

幸せすぎて死んじゃいそうだ。



て「…夢？」

『現実ー！』

笑い合う。

絶対に、世界でいちばん幸せにする。





【end】






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作者です。ここまで読んでいただき
本当にありがとうございます。
本編はここで一旦終わりです。
次頁から、その後のお話をちょこちょこ
書いていこうと思います。
引き続きよろしくお願いいたします！！

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