なんでも ページ15
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『か…かずませんぱっ…！』
肩に手を回したまま歩くから
ほぼ引っ張られてるような状態
ち、ちびにはつらい…！
どこ行くのかと思ったら
何かあるといつも逃げてくる生徒会室
壱馬先輩はわたしをソファに座らせた後
自分も隣に座った
壱｢うまく騙せたわ〜｣
『あっ、あの…先約って…』
創立記念日の日
わたし、壱馬先輩とお約束した覚えなんてない
忘れてたらどうしよう
何か大事なことだったらどうしよう…！
壱｢ないよ｣
『…へ？』
壱｢お前と約束なんてしてない｣
用があったから、わたしを早く連れ出すためについた嘘だと
そ、そんな…
めちゃめちゃ焦ったのに…！
『ク、クラス会は出ないと…』
壱｢……｣
『クラスで完全なるハブになってしまうかもしれない…。そんなことがあったらわたし高校に来れな、っ！？』
壱｢…なぁ、｣
いつかの日を思い出す
勇気を出して、当たって砕けろで告白したあの日
あの日も同じようにここに連れてこられて
同じようにソファに押し倒されて
上から壱馬先輩に見下ろされてた
あの時は…こんな風になれるなんて思ってなかったな
こんなに大好きになって
こんなに壱馬先輩と過ごせるなんて思ってなかったよ
なんて呑気に思い出してたら
壱馬先輩の顔が目の前
ちょっとでも動いたら唇が触れてしまいそう
『な…っ、に、』
壱｢…俺よりクラスの奴ら？｣
『え、？』
壱｢俺といるより…クラスの奴らといたいの？｣
この言い方…
もしかして創立記念日、一緒にいてくれるつもりでいたの？
う、うそ…
うれしい
わたし壱馬先輩と一緒にいたい
仲間はずれになったっていい
あの子空気読めないって思われてもいい
わたしは壱馬先輩と一緒にいたいよ
『壱馬先輩と一緒にいたいでっ、！？』
壱｢っ！？ いってぇ…！お前起き上がってくんなよ！｣
気持ちが前のめりになって
思わず顔を持ち上げてしまった
そしたら近くにあった壱馬先輩の顔に激突
考えたら当たり前なのに
無意識なんだもん、自分ってさいあく…
壱馬先輩、起き上がって
いった… と唇押さえてる
『ご、ごごご、ごめんなさっ…』
壱｢…血の味する｣
『血ぃっ！？』
も、もしかして唇切れた…？
わたしの頭突きで…壱馬先輩の血を流してしまった…！？
『ほんとにごめんなさい、何でもします…！』
壱｢…なんでも？｣
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美憂(プロフ) - 超楽しかった。最近ランペにハマり始めてましてる私にとってはニヤニヤしながら読みました！続きももちろん読みます！ (2020年9月22日 10時) (
レス) id: 35846edb09 (このIDを非表示/違反報告)
はなこ(プロフ) - すっごく面白かったです！！俺様壱馬くん最高です！！キュンキュンしっぱなしでした！！ (2019年8月24日 21時) (レス) id: 26fdb241fb (このIDを非表示/違反報告)
ほくちゃん(プロフ) - このおはなし大好きです(^^)迷子の男の子、息子と同じ名前でめちゃめちゃびっくりしました！！そして勝手に嬉しくなりました！ (2019年7月24日 23時) (レス) id: 070cdb389c (このIDを非表示/違反報告)
プリン - めっちゃ面白かったです！1番好きなのは北ちゃんとかずま君が取り合ってるところです！！ホントにサイコ―でした！！これからも新しいお話作ってください！！応援しています！！！ (2019年7月22日 20時) (レス) id: 1bd7c0e833 (このIDを非表示/違反報告)
RMPGLOVE - めっちゃ泣けました。本当に感動しました！！！！ (2019年3月3日 10時) (レス) id: 62ace1acba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2018年8月28日 18時
