アソビゴコロ 〜Wedding？〜４【川村壱馬】

学祭 ページ22

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買ってきた学食を持って席に戻る
吉野先輩と岩谷先輩は買い弁だった

何やらコンテストの話で盛り上がってる
日向さんはいつの間にかいなくなってた
なんかお話聞いたのかな？






『お待たせしました！』


北｢おかえり〜。きゅまちゃん、聞いて。コンテストで1位になった人、人気でなかなか予約取れないクルージングのペアチケットもらえるんだって｣


『わ、すごい！』


翔｢なかなか行けへんからいいなぁ〜って話してたとこやねん｣


『確かに料金も高いって聞きますし…。豪華な賞品ですね！』


北｢3位まで賞品もらえるみたい。1位のしか覚えてないけど〜笑｣






クルージングかぁ…
壱馬先輩と豪華なお料理食べて
海と夜景を見ながら乾杯したり、できるのかな？
お酒まだ飲めないけど…
いいな、楽しそうだな






『…行ってみたいなぁ』


翔｢ん、なに？｣


『なんでもないです！食べましょう』






いただきます、って
おいしそうだったデミグラスソースのオムライス
スプーンですくって食べようとした

口に入れる前に
横から壱馬先輩がずいって近づいてきて
思わず避けたら ぱく って食べられた






『あっ！』


壱｢んー、Aの作るオムライスよりうまい｣


『…もう作んない』


壱｢冗談だってわかれよ、あほ｣


翔｢夫婦漫才やめてくれへん？笑｣






わたしはクルージングデートを想像して
ふわふわした気持ちになってたのに
きっと壱馬先輩は賞品とか気にしてないから
適当にやっちゃうんだろうなぁ

でも、立ってるだけで
もはや息してるだけでかっこいい壱馬先輩だから
適当にやったところで優勝してしまうのでは？

あ…、吉野先輩も岩谷先輩もライバルだ
手強い
他の人のことは知らないけど
2人が本気でやったら勝てそうにないよ

実際、吉野先輩にはドキドキしちゃったこと…あるし…






北｢普通にさ、学祭行ってみたくない？｣


翔｢割とでっかい規模でやるらしいよな。お祭り的な感じで盛り上がるって｣


壱｢あー、確か陣さんが言ってたな。楽しいから来るべきやで〜って｣


『そうなんですか？チョコバナナとかありますかね？』


翔｢そんなんでええの？笑｣


北｢壱馬と2人で回ったら？学祭3日間あるし、1日くらい。最終日はコンテストあるから無理だけど｣






い、行きたい…！
隣にいる壱馬先輩を見つめたら
見つめ返される






壱｢…いい子にしてたらな｣






ぽん、と頭に置かれた手が温かかった




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