勉強 ページ43
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翔「きゅまちゃん!」
北「こっちだよ〜」
『岩谷先輩、吉野先輩!』
壱「走んな、転…」
『ぅわっ…』
壱「おい…っ!」
壱馬先輩が咄嗟に出してくれた腕の中で
すいません…と苦笑い
だから走んなって言っただろ と聞こえてきそうな表情でわたしを見てた
10月に入り、完全に受験モード
絶対絶対、壱馬先輩と同じ大学行ってみせる
その気持ちが強かったのか偏差値はぐんぐんあがって
先生にも褒められた
今日は岩谷先輩と吉野先輩も一緒に勉強教えてくれるの
優しい先輩たち、だいすき
翔「あ〜!壱馬のは見とったけど、きゅまちゃんの指輪見るん初めてや!」
北「ピンク色なんだね」
翔「ほんまや、壱馬は普通のなのに」
壱「こいつはどう考えてもピンクだろ」
北「よく考えましたな〜」
翔「な〜?」
壱「…そんなこと話に来たわけじゃねぇだろ」
翔「ええやんなぁ!あのことがあってから、俺らあんまりきゅまちゃんに会えてへんし」
『わたしの家族問題に巻き込んでしまって…申し訳なかったです』
北「今こうして壱馬の婚約者になれたんだから気にすることないよ」
『ふふ…、そうですか?うふふ…、婚約者…』
壱「…引くわ」
岩谷先輩と吉野先輩の前でも
ちゃんと左手の薬指に光ってる指輪をつけてくれてる
それだけで、こんなにも胸がいっぱいになる
勉強、せっかくだから壱馬先輩たちが通う大学でしようってなって
今は図書館にいさせてもらってる
当然、大学にいても目立つ3人だから
わたしが3人の中にいるのが不思議っていう目で見られる
そりゃそうだよね…
綺麗なお花の中に雑草生えてるようなもん…
壱「聞いてんの?」
『もっ、もちろんでございます!』
翔「いやぁ、俺ら教えんくてもできそうやけどな?」
北「うん、別人みたいになってる」
『吉野先輩のは…褒めてます?』
北「え〜、もちろん笑」
壱「俺が理数系教えてたから伸びたんだけど、英語がダメなんだよな?こいつ無駄に古典できんの」
『古典は奥が深くて好きです…!』
北「おれ最近英語勉強してるから教えられるかも!」
そう言って机の上に置いてた英語の参考書を持って
わたしの隣に座った
…いっつも思うけど
吉野先輩も岩谷先輩も距離感おかしいよね
近いなって思ったことないのかな
北「どこわかんない?」
ほら、宝石みたいな瞳が目の前だもん
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北人すきぴ - 更新まってました!!! (2019年9月9日 18時) (レス) id: cb30df2db6 (このIDを非表示/違反報告)
Ari - 最高ー!!! (2019年9月9日 8時) (レス) id: 951d2b0c9b (このIDを非表示/違反報告)
彩夏(プロフ) - 楽しみに待ってました。更新ありがとうございます。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: c3b198d50f (このIDを非表示/違反報告)
はまはま(プロフ) - 先週更新なくて落ち込んでたら今日やったと!!待ってましたよ〜!!先週しなかったから今日大量に…とかないですよね笑笑 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 702b4d3b89 (このIDを非表示/違反報告)
くるくる - あぁぁぁぁぁ!!! 大好き。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 0cf3778fb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れもん | 作成日時:2019年7月14日 21時