角砂糖に溶ける夢【北×樹】 (ページ35)

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差し入れページ35

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北｢A～｣

『え、ほっくん？』

お昼の時間
凪さんがお昼に行ってる時に
ほっくんがわざわざ受付までやって来た

大事な用かと思って、思わず立ち上がる

北｢おれさ、玲於さんと一緒に大事なプロジェクト任されて…。今日もいつもの時間に帰れそうにないや｣

『ほんとにっ？すごい、ほっくん！！』

北｢ありがと。待たせるの嫌だからタクシー使って帰ってて｣

『ううん、待ってるよ。せっかくだから何か差し入れでも持って行こうかな。玲於さん、甘いの好きかな』

北｢…いいの？｣

『うん。ほっくんと帰りたいから』

北｢～～っ…、おれ午後も頑張る！！！｣

『わざわざ言いに来てくれてありがとう』

北｢ううん、顔見たかったから｣

『え…』

北｢Aも頑張って、じゃ！｣

" 顔見たかったから " とか…
やだ、なんかちょっと…どきっとした

凪｢…よくそれで付き合ってないって言えるよね｣

『わぁ！？いつの間に戻ってきてたんですか？』

凪｢ちょうど吉野くんが来た時｣

『相変わらずお昼早いなぁ』

凪｢軽めにしてるからね～｣

付き合う、とかよくわかんないんだよなぁ
恋愛下手だから

『あっ、差し入れ！何がいいと思います？』

凪｢疲れてるだろうから…すぐ近くのケーキ屋のシュークリームとかは？｣

『いいかも、すぐ食べれますしね』

忘れないようにパソコンにシュークリームと書いた付箋を貼った

終業時間、着替えて凪さんと一緒に買いに行った
わざわざついてきてくれたの
優しい凪さん

『味違うのとかもいいなぁ、玲於さんとほっくん半分こ』

凪｢あのねぇ、男同士で半分こはちょっと違うと思うけど｣

『え～、玲於さんと仲良しなのに』

凪｢同じ味で十分よ｣

カスタードと生クリームが入ってるやつ
2つ買って行った

買ってから気づく

樹くんは…お手伝いしてるのかな？
この前はひとりだけ帰ってたからいないと思って
2つしか買わなかったけど

…もし樹くんもいて、2つしかなかったら
嫌な思いするよね

『凪さん、わたしもうひとつ買わなきゃ』

凪｢え？｣

『樹くん。いなかったらわたしが食べる』

凪｢確かにそうね｣

もうひとつ追加で買って
会社の前で凪さんとバイバイ

会社の自販機でコーヒーも3つ買って
エレベーターで6階に向かった

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