珍種 ページ34
.
北「行ってきまーす!」
『行ってらっしゃい。頑張ってね』
ほっくんを見送ったら
後ろから ぎゅう! と抱きつかれる
誰か、なんてわかってるんだけど…
『凪さん、おはようございます』
凪「Aちゃん!…吉野くんとなんかあったでしょ」
『………な、にも?』
凪「事情聴取始めます」
『えぇ〜…』
着替えている時に昨日あったことを話した
さすがにキスのことは…って思ったけど
話さないと意味わかんない話になっちゃうから
あと、相談もしたかったし…
凪さんに全部話した
凪「え、ちょっとそれ…」
『うん?』
凪「三角関係ってやつじゃないの?」
『え?』
凪「イケメン2人に取り合われてるってことでしょ?なにそれ、漫画?」
『いや…ほっくんは幼なじみとして守ってくれようとしただけで…』
凪「なんっっっも分かってないのね!!」
綺麗な凪さんの顔が ずい、 と近づく
凪「わたしの口からは言わないけど!とりあえず今のAちゃんはヒロインよ」
『ヒロイン…?』
凪「どっちを選ぶの?」
『選ぶって…わたしにそんな権利は、』
凪「権利とかじゃなくて、だって藤原くんに告白されてるんでしょ?」
『好き、って言われたわけじゃないですもん』
凪「言われてるようなもんじゃない」
『うーん…』
凪「吉野くんのことはともかく、もっと藤原くんのことを知るべきよ」
『知るって言ったって…』
着替え終わって、受付の席につく
凪さんの恋愛論を仕事の準備をしながら聞いてたら
ふと手元が陰った
凪さんの話が止まる
誰か来た?と思って、顔を上げたら
できれば今はまだ会いたくなかった人
樹「おはよ、Aさん」
『お、はよ…ございます』
樹「ちょっと、なんで離れるんですか」
『警戒してるから、です』
樹「それ俺に言っちゃうんだ、笑」
『半径5メートル以上距離とってください!』
樹「はーい、できたら…ね」
ひらひら、手を振ってエレベーターホールに歩いて行った
なにあの余裕…
わたしのこと好きなわけない
からかって遊んでるんだ
だって樹くんは慣れてるもん
経験ないわたしのこと珍種として遊んでるだけだ
凪「…やっぱりイケメンね」
『凪さん、そこじゃないです…』
凪「大事よ、顔」
余裕そうに笑う樹くんの顔が浮かぶ
…かっこいい、けど
.
1955人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れもん(プロフ) - のあさん» そう思ってくれてうれしいです( ; ; ) (2019年7月14日 18時) (レス) id: 670a6ca50d (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - cさん» まだ終わらないので今後も楽しみにしててください! (2019年7月14日 18時) (レス) id: 670a6ca50d (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 時雨さん» なりますよね( .. ) まだまだ北人くんはこんなでは終わらないので楽しみにしててください! (2019年7月14日 18時) (レス) id: 670a6ca50d (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - リオナさん» 今後も読んでくださいね( ; ; ) ありがとうございます! (2019年7月14日 18時) (レス) id: 670a6ca50d (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - mnyny1さん» ありがとうございます、頑張ります! (2019年7月14日 18時) (レス) id: 670a6ca50d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:れもん | 作成日時:2019年6月15日 19時