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樹「買いすぎたかな」


『ううん、あの殺風景な部屋をおしゃれにするには素晴らしい家具たちだった!』


樹「家具評論家かよ笑」


『久しぶりに見たからテンションあがっちゃった』






電車で大型家具店に来て、いろいろ見て回った
樹くんの好み聞きながら
あれは?これは?って話ながら決めるのすごい楽しかった

大きなものから小さなものまで
たくさん買ったから後から郵送してくれるみたい

すぐに部屋に置きたいって言った
本棚だけは手元にある






樹「帰ったら一緒に組み立ててください」


『え〜、このくらいひとりでやってよ』


樹「お礼するんで」


『え、なになにっ?』


樹「それは手伝ってもらってから教える」


『けち』


樹「そういう性格なんです」






まぁ、手伝うくらいならいいかな
お礼も気になるし

帰って、樹くんの手伝いしてってしたら
夜ご飯にちょうどいい時間かも

ほっくんは今日、遊びに来てる両親とご飯だから
ひとりご飯だなぁ

何時に帰ってくるだろ
久しぶりにおじさんおばさんに会いたいな






樹「荷物その辺に置いちゃってください。コーヒー飲みます?」


『…苦いの飲めない』


樹「おこちゃま」


『飲めなくたって生きていけるからいいの!』


樹「おこちゃまAさんに甘いの作ってあげる」






甘いの?
なんだろ、ココアとかかな
テーブルの前に座って待ってたら
マグカップを手にした樹くんがキッチンから戻ってきた

テーブルに置かれたのは
確実にコーヒーの匂いを漂わせてるもの
色はミルクティーみたいだけど…






『…いじめ?』


樹「甘いって言ったじゃん。飲んでくださいよ」


『コーヒーの匂いするー…』


樹「1回飲んで無理だったら飲まなくていいですよ」






ブラックコーヒーを飲みながら
余裕な笑みを浮かべる樹くん

う…大人だ…

せっかく樹くんが作ってくれたんだし
飲まなきゃ失礼だよね

そう思ってひと口飲んだら
ちょっとだけ後味がコーヒーだったけど
甘くてとっても美味しかった






『おいしい…っ』


樹「Aさんのために角砂糖3つとクリームめっちゃいれた」


『3つって多いの?』


樹「多いよ。こんくらいの大きさの3つだから。砂糖でしかない」


『そうなんだ。わたし角砂糖って使ったことないや』


樹「お店とかでしか見ないしね」


『なんで角砂糖使ってるの?』


樹「…母親が、好きだったから」






樹くんの瞳が、曇った




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設定タグ:THERAMPAGE , 吉野北人 , 藤原樹   
作品ジャンル:恋愛
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れもん(プロフ) - のあさん» そう思ってくれてうれしいです( ; ; ) (2019年7月14日 18時) (レス) id: 670a6ca50d (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - cさん» まだ終わらないので今後も楽しみにしててください! (2019年7月14日 18時) (レス) id: 670a6ca50d (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 時雨さん» なりますよね( .. ) まだまだ北人くんはこんなでは終わらないので楽しみにしててください! (2019年7月14日 18時) (レス) id: 670a6ca50d (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - リオナさん» 今後も読んでくださいね( ; ; ) ありがとうございます! (2019年7月14日 18時) (レス) id: 670a6ca50d (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - mnyny1さん» ありがとうございます、頑張ります! (2019年7月14日 18時) (レス) id: 670a6ca50d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れもん | 作成日時:2019年6月15日 19時

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