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何が ページ15

壱馬side.




バイト中、電話を知らせるバイブ音に気づき
出ようか迷ったけど
あまりにしつこいから裏に回って電話に出た

珍しく樹がちょっと焦ってて
告げられた内容に俺は意識が遠くなるかと思った

" Aさんが襲われました "

すぐ行く、と電話を切り
全員に事情を説明して
あがらせてくれないか、と頼んだ

ほんとにいい人たちばかりで
気をつけて行けよ、って送り出してくれた

走って学校に向かって
入校許可証とかも無視して保健室に行った

そこには思ってたよりも普通なAがいて
安心したけど、近づいたらわかった

瞳に、色がないこと






壱「守れなくて…ごめん…!」






誰だ、誰だ誰だ誰だ
俺のって分かってて手出したんか?

…許さねぇ
ぶっ殺してやる






『壱馬先輩…』


壱「…ん?」


『正面から…ぎゅってして欲しいです…』






いつもは、こんなお願いしない
…こわかったよな、

ベッドに座り、正面から抱きしめる
しっかりと俺の背中に手を回し
頭を押し付けてくる

…何が起きてんだよ
Aが狙われてんのか?
だとしたら、なんで…






『壱馬先輩』


壱「…どうした?」


『もう平気です!ありがとうございます!』






俺から離れ、笑顔を見せた
先程までの瞳じゃないし、少しだけ安心する






壱「心配かけんな」


『あっ、心配してくれたんですか〜?汗までかいちゃって。バイト先から走ってきてくれましたっ?』


壱「…あんま調子乗んなよ、ちびクマ」


『ご、ごめんなさい…』


壱「…お前、これ着とけ」






切れた制服なんて着てたらなんて言われるか分かんねぇ
ブレザーだけ脱がせ、羽織ってたシャツをAに着せた






壱「ユウちゃん、樹、ありがとな」


ユ「いえ…」


樹「壱馬さん、話が…」


壱「あぁ、それなら帰ってからこいつから聞くから」


『え、』


壱「話さねぇ、なんて選択肢あると思うなよ…?」


『は、はい…っ』


壱「あ、樹」






樹を手招きし、小声で話す






壱「帰り…Aのこと送ってやってくんね?」


樹「時間が合わない時は…」


壱「…慎とか、お前が信用してる奴なら頼んで欲しい。俺もできるだけそばにいるようにするし、北人と翔吾にも頼んでみる」


樹「…分かりました」






学校にいる時は
俺じゃ守ってやれないのがどうしようもなく腹立たしい

Aの周りで…何が起こってんだよ




.

いじわるな優しさ→←ごめん



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mopi(プロフ) - 本当にお話素敵で大好きで土日が楽しみで仕方ないです( ; ; )これからも更新楽しみにしてます、、! (2019年7月14日 21時) (レス) id: 89fe484069 (このIDを非表示/違反報告)
kano(プロフ) - 最高すぎてこっちが… (2019年7月7日 22時) (レス) id: 07e090ba1c (このIDを非表示/違反報告)
Kissxxx(プロフ) - 土日が楽しみで仕方ない。 (2019年7月7日 8時) (レス) id: e97a57c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
apple9484(プロフ) - 早く土日にならないかなっていつも待って終わると悲しいくらいに好きです! (2019年7月6日 23時) (レス) id: 9f35d20aab (このIDを非表示/違反報告)
kano(プロフ) - ぐふぉー好きすぎる!!見てるこっちも一緒にキャパオーバーしちゃいます笑笑 (2019年6月30日 22時) (レス) id: 07e090ba1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れもん | 作成日時:2019年5月5日 18時

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