ハニーバルーン ２【陸×壱×北】

トレーナー ページ48

.




陸｢ねぇねぇ、A！｣


『どうしたんですか？』


陸｢すごい申し訳ないんだけど、また部屋の片付け一緒にしてもらってもいい…？｣


『また荒らしたんですか？笑』


陸｢僕が荒らしたんじゃなくて、モノとか服が勝手に荒れちゃうんだよ〜｣






何かわいいこと言ってんだって思いながら

いいですよ って陸くんの部屋に向かった


安定に散らばった服やノート類

DVDやCDも出しっぱなし






『…もう、いい大人になれませんよ』


陸｢もう立派な23歳のはずなんだけどなぁ…笑｣


『陸くんならもっと立派になれます！早く片付けちゃいましょ』






片付けしながら 大人とは っていう

よくわからない議題について陸くんと話をしてた


そしたら途中でわたしでも着れそうなオーバーサイズの半袖のトレーナー見つけて

思わず おしゃれ って呟いて広げてしまった






陸｢おしゃれだよね！でも買ってはみたもののなかなか着れなくて…笑 よかったらあげるよ｣


『え！？だめです、陸くんがせっかく買ったのにもったいない』


陸｢Aだったら似合うって！ちょっと着てみてよ｣


『着ません！』


陸｢わがまま娘め〜。ほら、貸して。おりゃ！｣






近づいてきてトレーナー取ったと思ったら

わたしの部屋着の上からトレーナー被せてきた


すぽって頭入って

腕は通さずにフードだけかぶってる状態






陸｢あははは！笑 そういう動物みたい！笑｣






何も言わずに むすっ ってした顔で陸くん見たら


あ、かわいい ってわたしのことを写真撮ったの



かわいいポイント謎すぎる…






陸｢はい、腕通しましょうね〜｣






…やっぱりおしゃれだ


着てみたら、ますますかわいく見えて

欲しいなって思っちゃう



でも、絶対高かった


陸くん、おしゃれ好きだから



立ってみたら膝丈まであって

ワンピースみたいに着れちゃう感じだった






陸｢えー、めっちゃいいよ。もらってよ、ね？｣


『…でも、』


陸｢今度それ着てあのカフェ行こっか。ね、決まり！｣






あのカフェ、おじいちゃんがいる所


肩に陸くんの手が置かれて

けっこうな距離に笑顔の陸くん



少し照れくさくて

小さく頷いてしまった




.

時間→←誕生日

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す