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Heart 51. ページ2

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壱「気ぃつけて帰るんやで。おかしいなと思ったら全速力で走ってな?」


『…心配しすぎ』


壱「Aが抜けとるからやろ」


『…玲於くんにも言われた』


壱「ほら、玲於さんも言うんやったら間違いないわ。しっかりしてや」


『わかったよ〜、』






仕事終わって帰る前

壱馬くんにお母さんみたいなこと言われた。


みんな心配性だよ。



駅までの道を歩いて

いつもの電車に乗って

家の最寄り駅で降りる。




さっき玲於くんから連絡きてて

アイス食べたい、って。


玲於くん、明日夕方からお仕事だから

今日も泊まりたいって言ったの。



2日連続、玲於くんと同じ部屋で過ごすなんて

心臓でてきちゃいそうなくらい緊張するけど

それ以上に嬉しさがあるから

ちょっとは成長できてるのかな、って思ったり。




玲於くん、ごはんまだだろうから

わたしでも作れるもの作ろうかな。


アイスを買うついでにスーパーに寄って

チンするだけのハンバーグ買った。



手抜きって玲於くんに怒られそうだけど…

今からお肉から作ったら時間かかっちゃうもん。


そう自分に言い聞かせて

お会計を済ませて

家まで歩く。



…不思議。

家で玲於くんが待ってるってだけで

信じられないくらい足取りが軽い。


赤信号で止まったら

横に並んだ誰か。






鮫「…川村さん?」


『…え、』


鮫「やっぱり!偶然ですね!」






なんで、ここに…


お疲れさまです、と頭を下げて

それ以上会話が続かないようにしたのに。






鮫「家、ここら辺なんですか?」


『あ、はい…』


鮫「僕の家もすぐ近くなんです!偶然だな〜」






…なに、偶然偶然って。


そんなの、いらない。






鮫「連絡待ってたんですよ」


『…すいません、なくしちゃって、』


鮫「…そうだったんですね。じゃあ、今連絡先…」






言い終わる前に青信号になった。


聞こえてないふりをして

失礼します、と駆け出した。



壱 " 全速力で走ってな? "



壱馬くんの声が脳内で再生されて

逃げるように走った。


途中で振り向いてみたけど

鮫島さんはいなくて

ほっと胸をなでおろして急いで自宅に行った。


鍵を開けてドアを開いたら

その音を聞いて玲於くんが部屋から来てくれた。






玲「おかえり。遅かったじゃん」






え、なに買い物してきたの


わたしの手にある袋を見ながら言う玲於くんに

泣きたくなるくらい安心した。




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設定タグ:GENERATIONS , 佐野玲於 , 川村壱馬   
作品ジャンル:恋愛
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さく - 先にハニーバルーン読ませていただきました。まさか同じ作者さんだと思いませんでした!!どの作品も大好きです!これからも応援してます! (2019年3月31日 22時) (レス) id: 0b5409e2c9 (このIDを非表示/違反報告)
summermoon(プロフ) - ごめんなさい汗間違えて評価ボタン押しちゃいました……この作品大好きでもう読むの5回目なんです!!ほんとにごめんなさい。 (2018年12月23日 12時) (レス) id: 0648ee0eae (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんあや(プロフ) - 最高に可愛いくて最高にキュンキュンしました!甘々な玲於が見れてもうこっちまで溶けそうです笑 (2018年9月29日 23時) (レス) id: 78d74eec29 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - すごく面白かったです。素敵なお話でした!これからも応援しています。 (2018年9月14日 16時) (レス) id: 641198ffcc (このIDを非表示/違反報告)
KatayoseRise(プロフ) - このお話読んでFlow Back が好きになりました笑。玲於と女の子の感じが凄い好きです! (2018年1月7日 14時) (レス) id: 151cd28ba4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れもん | 作成日時:2017年9月3日 19時

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