ありがちな恋愛Ⅳ (ページ20)

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020.危険はすぐそばにページ20

衣装の片付けをするために人気の少ない部屋に篭ってた

『あ～...スマホ忘れて来ちゃった～』

ま、いっか！と思った自分が馬鹿だった...

「みーつけた」

『！？』

後ろを振り向いたら、、、

『富田さん...？』

前に2人でご飯行ったっけ...
セクゾのメイクさん
どうしたんだろう

富「Aさん、いつも誰かしらと一緒にいるから2人きりになるの難しくて～笑」

そう笑いながら部屋の鍵を閉めた

『富田さん...？なんか変ですよ？』

あれ...この柑橘系の香り...私はすぐ勘づいた

『富田さんがすとー...かー.....』

富「ストーカーだなんて人聞きの悪いこと言わないでくださいよ」

近づいてくる富田さんが怖い
一歩下がったらもう壁

富「ずーっとAさんのこと思ってるのにっ！あの9人よりも...あの6人よりも...あの7人よりも...！」

『....いやっ！』

富「触れたかったんですよ。Aさんに...」

腕を強く掴まれ顔を近づけられて動けない
助けて...誰か助けて...

『やめてくださいっ！やめて！！！』

富「こうでもしないとAさん、僕に興味持たないでしょ？Aさんがいけないんですよ～みんなに優しいから。 SnowManもSixTONESもTravisJapanもみんなAさんがいるせいで辛い思いをしてる。僕もそうです。優しいって罪ですよ？」

そうか...私みんなのこと傷つけてたんだ
みんなが好きじゃいけないんだ...

『それだけのために私をストーカーしてたんですか...』

富「Aさんが何してるか気になってたんですよ。まさか彼氏が居たなんて...彼氏がいるのに僕の気持ちを弄んで...彼氏居ながらも田中樹さんとスタバデート？尻軽女ですね。SnowManも馬鹿だな。尻軽女のAさんを好きになるなんて」

彼氏...？あぁ、亮平と一緒に住んでること知らないのか...

『私のことはいくら悪く言っても構いませんが彼らのことを悪く言わないでくださいっ！』

富「...僕もそうやってAさんに守られたいなぁ。Sっ気のあるAさんも好きですよ」

何されるか分からないこの状況でも頭の中に思い浮かぶのは9人の顔
私はどれだけ傷ついてもいいから9人だけは守りたい

富「ねぇ、その顔。どうせあの馬鹿な9人を思い浮かべてるんでしょ？僕のことを見て。僕だけで頭をいっぱいにしてよ！」

「A～？」

扉の向こうから安心する声が聞こえた

『助けてっ！助けてっ！』

ところがSOSを出しても返ってくることはなかった