貴方が嫌いです。【名前変換】 (ページ27)

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■Story.27 ページ27

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二人と話している間に塾は

とっくに始まってしまって……

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だけど、そもそも最初から

今日は塾を休むつもりだった。

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彼が熱を出したって聞いたときから

休むつもりだったから……

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彼に言われた通り、

自分で自分のことを決めた。

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涼介「裕翔、がり勉ちゃんの

配達お願いしまーす。」

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裕翔「配達って郵便物じゃないんだから。」

涼介「あ、そうなの?」

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ﾑｯとして頬が膨れて、だけど

すぐに綺麗な指先に押しつぶされる。

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涼介「俺にばっかり

むすっとした顔すんな。」

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裕翔「だったら、変な意地悪しないの。」

涼介「してねぇよ、んなの。」

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裕翔「はぁ、もう。

病人だから早く休むんだよ。」

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涼介「はーい。じゃ、

気を付けて帰れよ。」

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彼ではなく裕翔君が隣。

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彼とは2回しか一緒に帰っていないのに

何でか違和感を感じてしまった。

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あ「風邪の割に元気そうだったね。」

裕翔「ん、あー。元気に見せたんだよ。」

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裕翔君はちらっと彼の家を

振り返りながらそう言う。

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裕翔「男って、女の子の前で絶対

弱いところを見せたくない生き物だから。」

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