供給不足 ページ8
探索開始一ヶ月。
「ふむ、では向こうから……」
転移は相変わらず日に一回だが、それでも随分余裕がある。
探知してから世界の反対側に移動、その中点に移動して探知してから、さらにその裏側へ。
「……いませんね」
流石に地球規模での精密な探知には無理がある。
その為に四回に分けて探索していく。
マールドの反応が弱い可能性が高いために、探しきれない可能性も考慮してのことである。
「……サンズさん側もあまり手がかりは無いですか……」
はぁ、と溜め息をつく。
流石に一ヶ月もマールドと会えていないためか、オシストの精神は随分参ってきていた。
「はあ……マールドさんがほしい……早く会いたい……」
推しが活動休止した時のヲタクの如く、最推しの供給の無さに苦しむオシスト。
彼女は精神的にかなり追い詰められていた。
早く見つけたい。
早くその姿を見たい。
早くその声を聞きたい。
「はぁ……しんどいです……」
そろそろ同人誌だけではキツイ。
本人が見たい。
「死ぬ……死にます……」
そんなことを言いながらもオシストにはただ探すことだけしかできない。
「うぅ……辛いですマールドさん……見つけたら、精一杯褒めてください……」
半泣きでまた魔力を回復していくオシストであった。
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アスナ(復活)(プロフ) - 作品見ました!すごい面白くて引き込まれちゃいました! 更新頑張って下さい! (12月10日 11時) (レス) @page41 id: bbcff10712 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ugt8ragist4/
作成日時:2023年6月25日 8時