幻月16 ページ16
『じゃあ並盛一の強者になってよ』
その一言に恭弥はキョトンとして
「……きょ、う…しゃ？」と言った
そう、�犇�者��
『気に入らない者、盾突く者をめった打ちに出来るぐらいの』
こう、えいっと
と動作付きで殴るように拳を振るえば恭弥は青ざめた
雲「そ、そそそんなの無理だよ…絶対に無理！！
弱虫でビビりな僕がそ、そそそそんな暴力的なこと！！」
ブンブンと頭を振る恭弥に私は笑いかける
『何でもする、って言ったよね？』
雲「い、いいいやあれは言葉の綾…というか…その……」
『……そう…じゃあ仕方ないね』
すると私が考えを改めたと思ったのか
少し明るめな表情を浮かべ「じゃあ！」と言った
私がそう易々と考えを改めるとでも？
『隣町か世界各地に引っ越して恭弥に見つからないように辺りを警戒しながら日々を過ごすことにするよ』
ピシッと固まる恭弥は
「…そ、それってつまり…？」と聞いてくる
『暫くの間、君の側を離れようと思ってたけど気が変わった…一生君に会わないことにしたよ』
グッと親指を突き立てればガーンと青ざめどころか顔面蒼白とまでに顔色が変わった
言っとくけど私はやると決めたらやるから
鬼だ悪魔だと言われてもこれが私の教育方法
厳しすぎるとかは一切受け付けない
恭弥が成長するためなら私は鬼にでも悪魔にでもなってやる
この子を成長させる事がアラウディさんに頼まれた事だからね…めんどいけど
私は俯く恭弥の手を振りほどきそのまま歩き出す
『あ、強者になる期間は特にないから今すぐ決めなくていいよ…
恭弥、私は君なら出来ると信じているから』
バイバイ、
私はそう言って歩き出す
玄関につき靴に履き替えている途中でドンっという衝撃が背後からした
ふと振り返れば先ほどいた恭弥が私に抱きついている
『…恭弥？』
雲「…わかった。
渚が中2になるまでに並盛一の強者になる」
そう言って目を合わせる恭弥の瞳は強い意志を感じられた
『…そう』
雲「渚が中2になった時…会いに行ってもいい？
またそばにいてくれる…？」
だがその反面時々不安の色が見え隠れしている
私はそんな恭弥の頭を撫で回した
『もちろん…だから強くなれ恭弥』
誰よりも強く、誰にも負けないぐらいに…
この日、私と恭弥は一時的な別れを告げた
暫く会えないのは寂しかったけど何とか自分を奮い立たせた
その数年後、雲雀恭弥が並盛の秩序として降臨したのはこの時の私はまだ知らない
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プリン - 面白い!!!!!更新頑張って！！！ (2017年7月16日 14時) (
レス) id: f72f544e96 (このIDを非表示/違反報告)
ミッキー(プロフ) - 恭弥さんカワユス(^_-)-☆ (2016年7月20日 0時) (レス) id: 6964280d8c (このIDを非表示/違反報告)
夏乃(プロフ) - 新作おめでとうございます！またコメントさせていただきましたw今回はクローム成り主ということでシャイな雲雀さんとどう関わっていくかがとても楽しみです！今回も頑張ってください！ (2016年7月19日 16時) (レス) id: 6eb81fc6aa (このIDを非表示/違反報告)
恋悪魔 - すみません。途中で送っちゃってしまいました.......。続きが気になります！更新頑張ってください！ (2016年7月19日 7時) (レス) id: bc2c68a4d7 (このIDを非表示/違反報告)
恋悪魔 - 面白いです！めっちゃ (2016年7月19日 7時) (レス) id: bc2c68a4d7 (このIDを非表示/違反報告)
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