幻月15 ページ15
『恭弥ってさ…弱いよね』
そう言えば恭弥は目を丸くする
ここは恭弥のお屋敷
先ほど弥生さんが去って数分が経った
雲「い、いきなりどうしたの？」
『力もそうだけど精神的にも…』
例えるならガラス
ガラスはふとした衝撃でヒビが入りそれが原因で砕け壊れる
今の恭弥もそう、
ふとしたことで落ち込み泣き謝罪する
これが続くときっと恭弥の心が壊れてしまう
それだけはなんとしても防ぎたい
原作の一匹狼系理不尽風紀委員長になって貰う為に
孤高の浮雲、我が道をいく少年になって貰う為に
強くなって貰わなくてはならない
だからごめんね、恭弥…
私は心を鬼にしてにっこりと笑った
『だからね？暫くの間、私は君とは会わない』
雲「…ぇ、っ」
大きく目を見開く恭弥に私は踵を返した
大丈夫、恭弥の事は影からでも見守れるはず…
それに恭弥なら一人でも…いや私がいなくても大丈夫
するとガシッと腕を掴まれた
ふと振り返れば大粒の涙を流しながら僕の腕を両手で掴む恭弥の姿…
掴む両手は震えている
雲「な、んで…？なんでそんなこと言うのっっ
あ、…も、もしかして僕悪いことした？！」
『違う。恭弥は何もしてないよ』
獅子の子落とし
って知ってる？
わが子に厳しい試練を与え、その器量を試すことで一人前に育てることができるというたとえ。
多分今のままじゃ恭弥は成長しない
それはきっと甘えているからだ
渚がいれば守ってくれる
渚がいれば味方についてくれる
そんな甘い考えがあるからだ
結論から言えば私がいるから恭弥は成長しない
だったら私が恭弥の側を離れた時は？
守ってくれる人、味方についてくれる人はいない
この世は弱肉強食の世界だからね
強い者は生き弱い者は食われる…そんな世の中
だから泣き言が通じるわけない
…甘い考えなんて通用しないのさ
雲「な、ならなんで…？
も、もしかして嫌いに…なった…っ…
何でもするからっ僕の前からいなくならないで…」
『…何でもするって言った？』
雲「ふぇ？」
恭弥…その言葉さ、ドSの人とか黒属性みたいな人とか敵に言わない方がいい…危ないよ、かなりね
それと自分の言葉に責任持ちなよ？
まぁこちらとしては好都合だけど…
『そっか…何でもする、かぁ』
雲「渚…？あ、いや、今のは…っそ、その！！」
ニィッと笑う私に自分が言った言葉の重要性がわかったのか少し慌てる恭弥
そっかそっか…じゃあ願いを一つ叶えてもらおうかな
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プリン - 面白い!!!!!更新頑張って！！！ (2017年7月16日 14時) (
レス) id: f72f544e96 (このIDを非表示/違反報告)
ミッキー(プロフ) - 恭弥さんカワユス(^_-)-☆ (2016年7月20日 0時) (レス) id: 6964280d8c (このIDを非表示/違反報告)
夏乃(プロフ) - 新作おめでとうございます！またコメントさせていただきましたw今回はクローム成り主ということでシャイな雲雀さんとどう関わっていくかがとても楽しみです！今回も頑張ってください！ (2016年7月19日 16時) (レス) id: 6eb81fc6aa (このIDを非表示/違反報告)
恋悪魔 - すみません。途中で送っちゃってしまいました.......。続きが気になります！更新頑張ってください！ (2016年7月19日 7時) (レス) id: bc2c68a4d7 (このIDを非表示/違反報告)
恋悪魔 - 面白いです！めっちゃ (2016年7月19日 7時) (レス) id: bc2c68a4d7 (このIDを非表示/違反報告)
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