【実況者】世界の端で【短編集】

02.ky ページ6

「知ってる、これは恋愛感情じゃない。」

距離があいた私たちの場所からじゃこの声は届かない、

言葉を続けることのできなかった私のせいで無言でパスが続く

「キヨくんも私は恋愛対象じゃない。」

なら。

この感情はなんなの？

今の風潮か、付き合ってないとダメとか、一緒にいたいっていう思いも恋愛に纏められてしまう。けど、

違うよ、それは。
ーーでも。なんて呼んでいいか知らないでしょ？

私はキヨくんの横に立つ貴方とも笑いたいって思うの。


「ねぇ、キヨくん。」

彼からきたパスを一度足で止める。
まっすぐ彼を見て、思いっきり声をあげて、

「貴方の将来の想像に、私はいますか？！」

思いを込めて蹴りあげる。

「……あたりめーだろっ！ずっと笑ってるわ！！！」
「…ｯ一緒にサッカーしてジンギスカン食って、ゲームして俺らのことだからゴロゴロしてっだろ！」

帰ってきたボールが足をすぎる。
降り上がらなかった足は地面を求めた。

俺がお前を笑わせて、それみて俺が笑ってるわ！！！

恋愛なんてもので繋ぎ止めなくっても、わたしたちは、


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謎な終わらせ方をするのがどうやら好きらしい。

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