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*

 「そうだね。僕も同意するよ。じゃあ、先に僕が行くから、その後に明星くん、あんずちゃん、氷鷹くん、衣更くんでいいかな?」

 「了解だ。ここが機密地区であるのは気になるが……まぁいいだろう。2wink、聞こえるか?どうぞ」

 『はいはーい、聞こえますよ。撤退開始ですか?どうぞ』

 「ああ、これより撤退行動を開始し、紅月との合流を目指す。どうぞ」

 『了解。紅月は今隠密行動中らしいから、座標だけ送っておいてね。どうぞ』

 「了解した。座標送信、完了。紅月との距離はどのくらいか分かるか?どうぞ」

 『そんなに離れてないよ。せいぜい1kmとかかな?ただ、急いだ方がいいよ。その地域、そろそろ天災が来るかも』

 「天災だと?」

 北斗の声音が一変した。他の3人の表情も、一様に硬くなる。

 『気象班の調査によると、天災の兆しがそちらに出ているみたい。タイムリミットは3時間。その間に全オペレーターの撤退完了を目指すよう、fineからお達しが来た。どうぞ』

 「了解。これよりTrickstarは撤退行動を開始する」

 『ご武運を。じゃあ連絡待ってるね』

 それきり無線の声は途切れた。

 「じゃあ行こう。隊列は出来るだけ崩さないようにして行かないとね」

 真が笑った。

 「そうだね。俺たちの中ではウッキ〜ひとりが近距離なんだから、頼りにしてるよ」

 「分かってるって!」

 「衣更、今回は補助でついてくれ」

 「そうだな。出来るだけ戦闘は避けて隠密したいところだ」

 北斗の言葉に真緒が頷いた。
 真、スバル、ドクター、北斗、真緒の順に、ドクターのいた部屋を出る。地下だったらしく、階段を上っていく。
 地上に近づくにつれ、日常ではありえない音が聞こえてきていた。

 「何が起きてるんだろう?」

 「さぁ?あ、でも2winkは、この辺でヴィーダによる暴動が起きてるって言ってたよね……って、え」

 地上に着くや否や、一行は声を失った。
 地上は粉じんが舞っていた。街のあちこちが破壊され、人々の悲鳴と怒号が飛び交っている。

 「生き残りの市民はいないか?」

 「殺せ、殺せ!非感染者どもが感染者に与えた迫害を、今こそ知らしめろ!」

 「止めて、お願い、この子だけは……」

 ……。

 「ヴィーダだ」

 北斗が静かに言った。

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彩音(プロフ) - Chrisさん» ほんとですか・・・!?ドクター出てこなくても全然楽しめるタイプなので、是非投稿して頂けると嬉しいです。 (2022年8月4日 20時) (レス) id: 25043c6aac (このIDを非表示/違反報告)
Chris(プロフ) - 彩音さん» コメントありがとうございます、返信遅くなり申し訳ありません>< ドクターが出て来ないパターンであれば、今も書いておりますので、機会があればこちらにも投稿しようと思います。好きと言っていただけて、本当に嬉しいです。 (2022年8月2日 11時) (レス) @page7 id: e6bb7f68d0 (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - やばいどちらも好きなゲームだから最高でした・・・。更新が止まっていて悲しいですが、この作品好きでした!! (2022年7月25日 22時) (レス) id: 25043c6aac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Chris | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chrisinfo/  
作成日時:2020年10月6日 21時

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