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Aは保健室を出て、すぐに教室へ向かった。
プロデュース科はアイドル科と同じ建物内にあるので、時々アイドル科の生徒とすれ違うことがある。
「やア、子猫ちゃん。ううん、プロデューサーと呼んだ方が良いのかな？」
「どうしたの？」
だから、こういう光景もちょくちょく見かける。
たった今Aの目の前で、あんずがアイドル科の生徒に声をかけられていた。
「……ごめんね、そうなると私にはちょっと厳しいかも」
「そウ。なら仕方ないネ」
「本当にごめん。代わりと言っては何だけど……ねえ、この日空いてる？そこの……」
所在なく立っていたAは、びくりと肩を揺らした。あんずが、Aの方をじっと見つめていた。
「私ですか」
「他に誰がいるの？」
Aはあたりを見回した。自分とあんず、アイドル科の生徒以外には誰もいない。
「ね、代わりに夏目くんとやってくれないかな？」
「私で良いんですか」
「何事も経験だし、私も仕事を回すことを覚えないといけないから」
「はぁ」
改めてAはアイドル科の生徒を見た。アシンメトリーに切られた赤い髪、白にも銀にも見えるインナーカラー、細く吊り上がった猫のような目。記憶にない顔だ。
「ウン、彼女さえかまわないなら彼女でも良いカナ。誰でも良い訳じゃないケド、子猫ちゃんが出来ないというなら仕方なイ」
アイドル科の生徒が頷いた。
「じゃあ後はよろしく」
「え、え？」
あんずはそのまま足早に去り、後にはアイドル科の生徒とAの2人が残された。
「えーっと……」
「で、君は誰かナ？」
「あ、えっとA、です……？」
プロデュース科の生徒は下の名前だけを名乗るように、というのが原則となっている。特にAは、名字でアイドルの三毛縞斑と何かしらつながりがあるとすぐに分かってしまうので、謎の原則は逆にありがたいものである。
「そウ。ボクのことは分かる？」
「いいえ、お恥ずかしいながら」
「ソッカ、『Switch』もまだまだだネ」
彼はやれやれといった調子に首を振った。
「まあ良いヤ。ボクは逆先夏目、ニューディ……『New Dimension』所属の『Switch』のリーダーサ。よろしくネ……ウーン、君のことはどう呼ぼうか、ナ……ウン、おチビちゃん」
「おチビちゃん」
思わず片眉を吊り上げて復唱したAは絶対に悪くない。
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Chris(プロフ) - 冬枯さん» 元々あんスタ知ったこと自体ツキウタ。がきっかけで、あんスタ→ツキウタ。→あんスタ(今)みたいな感じなんです。製本も、とりあえず自分用に作ってみて、満足行く出来なら頒布に出そうかな、くらいなので本当におかまいなく……>< Musicの星5千秋は大変でした^^; (2021年1月10日 11時) (
レス) id: 313ba381d4 (このIDを非表示/違反報告)
冬枯(プロフ) - 本欲しい…でも無理そう…面目ない… 主さんツキウタ。ご存知だったんですね！まだツキアニ。2を見た程度で何も知りませんが少しずつ知る予定です。☆5千秋おめでとうございます！更新しつつはヤバいっすね…！これからも応援してます！ (2021年1月9日 14時) (レス) id: ec10afebdf (このIDを非表示/違反報告)
Chris(プロフ) - 冬枯さん» いつもコメントありがとうございます！そうなんです、プロ科の1年生です。本編ではつぼみまでの成長で、開花まではしませんが、いろんなアイドルたちと関わる中で成長していく主人公を描き出せればと思います。 (2020年12月31日 17時) (レス) id: 313ba381d4 (このIDを非表示/違反報告)
冬枯(プロフ) - 続編ありがとうございます！！主人公ちゃんは正式に作られるプロ科の1年生か！！あんずちゃんなどの力を借りて成長していくんですかね…？その前に何かありそうな気もします…読めば読むほどお話に引き込まれる感じがします！これからも更新楽しみにしてます！ (2020年12月31日 15時) (レス) id: ec10afebdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chris | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chrisinfo/
作成日時：2020年12月17日 23時
