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結局、学院とも相談した末、Aは学校にほど近い場所にあるアパートの一室を借りることになった。アイドル科の寮に住まうという手もなくはなかったが、何分アイドル科が男子校であり、女人禁制が原則とされる以上、例外を作るのは風紀の面でもAの学校生活においても悪影響を及ぼすだろうということで却下となった。
体力がなく、知り合いも少ないAのため、物件は両親が慎重に見分した。方や警察、方や元裏社会の人間で犯罪心理学に通ずる者、たった一人の娘を空き巣などに遭わせてなるものかということだったが、元々学院側が建設前から関わった物件ともあって、十二分に備わったセキュリティのレベルはなかなか恐ろしいものだ。オートロック、サムターン回し防止、マグネットキーは当たり前、さらに生体認証があるため部外者は立ち入りすらできないという構造になっている。現時点ではAの他、家が遠い女子生徒数名が住まう予定だという。
食事はESビルの社員食堂か学食。洗濯は自分でやる。基本はクレカ決済だが、現金2万は持ち歩くこと。両親と相談して決めたAは、3月末のうちに入居準備をした。
元々ベッドや冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、オーブンなどは備え付けられていたため、Aが持ち込んだのは書籍一式と薬の類、入院セット、それをおく棚、編み物を入れるかごくらいのものだった。ESビルから寮まで、寮から学校までの道筋の確認は、薫と名乗る青年が付き添ってくれた。
ちなみに、彼との出会いは最悪である。
入居初日のことである。
「え、奏汰くん？」
ESビルから寮までの道のりを歩いていた時のことである。後ろから肩を引っ掴まれて振り向かされて顔を覗き込まれた衝撃で、口から魂が飛び出しかけた。
肩を掴んできた青年本人も、仰天している様子で、Aの顔と、Aの肩に置いた手を代わる代わる見やっている。
「え、えっ……？いやごめん、絶対違うよねっ？本当にごめん、何でか知り合いだと思っちゃってっ？」
少しくすんだ金髪を揺らすその青年はAの肩から手を離し、暫くわたわたと両手を振っていたが、やがて少し落ち着いたらしく、「ごめんなさい！」と頭を下げられた。
「あ、あの、怒ってはなくて、ええと、でも……？」
「いや、もう何言っても言い訳にしかならないけど、知り合いに雰囲気が似ててそれで……そうだよね、あの子俺と同じくらいの背だし、顔立ちだって瞳だって何もかも違うし……」
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Chris(プロフ) - 冬枯さん» 元々あんスタ知ったこと自体ツキウタ。がきっかけで、あんスタ→ツキウタ。→あんスタ(今)みたいな感じなんです。製本も、とりあえず自分用に作ってみて、満足行く出来なら頒布に出そうかな、くらいなので本当におかまいなく……>< Musicの星5千秋は大変でした^^; (2021年1月10日 11時) (
レス) id: 313ba381d4 (このIDを非表示/違反報告)
冬枯(プロフ) - 本欲しい…でも無理そう…面目ない… 主さんツキウタ。ご存知だったんですね！まだツキアニ。2を見た程度で何も知りませんが少しずつ知る予定です。☆5千秋おめでとうございます！更新しつつはヤバいっすね…！これからも応援してます！ (2021年1月9日 14時) (レス) id: ec10afebdf (このIDを非表示/違反報告)
Chris(プロフ) - 冬枯さん» いつもコメントありがとうございます！そうなんです、プロ科の1年生です。本編ではつぼみまでの成長で、開花まではしませんが、いろんなアイドルたちと関わる中で成長していく主人公を描き出せればと思います。 (2020年12月31日 17時) (レス) id: 313ba381d4 (このIDを非表示/違反報告)
冬枯(プロフ) - 続編ありがとうございます！！主人公ちゃんは正式に作られるプロ科の1年生か！！あんずちゃんなどの力を借りて成長していくんですかね…？その前に何かありそうな気もします…読めば読むほどお話に引き込まれる感じがします！これからも更新楽しみにしてます！ (2020年12月31日 15時) (レス) id: ec10afebdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chris | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chrisinfo/
作成日時：2020年12月17日 23時
