おまけ:没シーン ページ43
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ストーリー上要らなくなってしまって公開しないことになったシーン
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<中秋の名月>
9月。その月の満月は中秋の名月である。Aは両親に強請り、折り紙と紙粘土を買って貰っていた。
「ふんふふ〜ん……」
折り紙を二つに切り、片方を細長い棒状にする。もう片方は正方形になるように折り、切れ込みを入れる。二つのパーツを合わせると、少し不格好ではあるがススキらしいものができる。同じものを数本作ってから、Aは紙粘土を練り、花瓶の形を作り、ススキを差し込んだ。
次に、残った紙粘土を丸めて団子を作る。
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<「面白い子がいたんだ……☆」>
三毛縞A。
病弱で持病持ちである以外は、ごくごく普通の少女である。小さな世界で生きてきたが故に世間を知らず、これといって特に何か秀でたものがあるわけでもなく、強いて言えば顔立ちは悪くなくそこそこ人当りが良い。
むしろ、兄なる人物の方が特異な存在である。
「ただいまぁぁああ! Aさん、元気にしてたかぁ?」
「ん、そこそこ」
兄なる人物、それはこのお祭り男こと三毛縞斑である。はっきり言ってウザい。ウザいが、Aは兄の優しさと信念を知るが故に、決して彼を憎むことはできない。苦手な部類の人間であることに変わりはないが、兄はどうやらAが自分のことを嫌っていると思い込んでいるらしい。今更それを指摘するのも面倒なので、そのままにしている。
「聞いてくれAさん、とっても面白い子がいたんだ……☆」
和室の襖をそこそこ勢いよく開きながら入室してきた彼は、Aの布団の脇にどっかりと胡坐をかき、それはもう嬉しそうに言った。
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Chris(プロフ) - 冬枯さん» 元々あんスタ知ったこと自体ツキウタ。がきっかけで、あんスタ→ツキウタ。→あんスタ(今)みたいな感じなんです。製本も、とりあえず自分用に作ってみて、満足行く出来なら頒布に出そうかな、くらいなので本当におかまいなく……>< Musicの星5千秋は大変でした^^; (2021年1月10日 11時) (レス) id: 313ba381d4 (このIDを非表示/違反報告)
冬枯(プロフ) - 本欲しい…でも無理そう…面目ない… 主さんツキウタ。ご存知だったんですね!まだツキアニ。2を見た程度で何も知りませんが少しずつ知る予定です。☆5千秋おめでとうございます!更新しつつはヤバいっすね…!これからも応援してます! (2021年1月9日 14時) (レス) id: ec10afebdf (このIDを非表示/違反報告)
Chris(プロフ) - 冬枯さん» いつもコメントありがとうございます!そうなんです、プロ科の1年生です。本編ではつぼみまでの成長で、開花まではしませんが、いろんなアイドルたちと関わる中で成長していく主人公を描き出せればと思います。 (2020年12月31日 17時) (レス) id: 313ba381d4 (このIDを非表示/違反報告)
冬枯(プロフ) - 続編ありがとうございます!!主人公ちゃんは正式に作られるプロ科の1年生か!!あんずちゃんなどの力を借りて成長していくんですかね…?その前に何かありそうな気もします…読めば読むほどお話に引き込まれる感じがします!これからも更新楽しみにしてます! (2020年12月31日 15時) (レス) id: ec10afebdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Chris | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chrisinfo/
作成日時:2020年12月17日 23時