かみさまはいなくなった。3【あんスタ】

おまけ：かつての構想(完成版とは違う部分も多々) ページ41

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　深海家にまつわる信仰自体は、幼少期から何となく刷り込まれていたので、元から信者。
　せめて中学からは学校へ通いたいと思い、小学校卒業までに持病を治したいと思う妹。小学三年生の夏、兄にその話をすると、「必ず治してやる」と言われたが、その後「無理だった」と告げられ、その時を境に兄を嫌うようになる。
　小学校を卒業し、中学に入学するものの、やはり通学はできないまま。ある日、奏汰の「願いを叶えるシステム」の人材のひとりが、深海家での療養をすすめ、中学一年生の五月から深海家での生活が始まる。奏汰と初めて面会するのは、その年の七夕の日。八月以降は、奏汰に勉強を見てもらうようになる。冬、兄から千秋の存在を聞かされる。
　中学二年生の春、前年度の体調不良の頻度が大幅に下がり、高校へ通えるかもしれないという希望が見え始める。夏、海神戦で奏汰が破れてからは、奏汰は千秋と行動を共にするため、帰りが遅くなることもしばしば。さらに、その半年で既に崩れかけ否定され続けてきた奏汰の「神性」を真っ向から否定し奏汰をより人間らしくしようとする千秋を逆恨みするようになる(一種のやきもちともいう)。彼女の場合、深海家にて奏汰の身近で過ごしたことにより体調が好転したという事例があるため、信仰がある程度残っている(生物学的には生身の人間であること自体は分かっているが、「生き神様」という認識が変わっていない)。その後奏汰から千秋の話をされ、少しずつ考えが変わっていく。
　中学三年生の春、夢ノ咲学院にて革命が起こる。7月、奏汰により『らちかんきん』された千秋と出会い、ヒーローの話を聞く(『対抗！星合う夜の天球戯』)。7月下旬、高校進学の許可を得て、受験勉強を始める。奏汰が夢ノ咲学院の入試に向けて勉強していた時の教材を用いての勉強だったため、なし崩し的に夢ノ先学院を受験することに。8月下旬、奏汰が行方不明になる(『ドロップ＊遠い海とアクアリウム』)。信仰のかたちを変えつつある彼女は、兄が愛する世界を、『かみさま』が人間となって泳ぎ始めたアイドルの世界を、少しでも知るべきだと思い、プロデュース科へ入学する。

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